「サム」のいた店   押川   (日常) | 押川雲太朗の万事いいかげん

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東上野の洋食屋「サム」が先日閉店となりました。

 

上野駅の東のごみごみしたところ、その近くに雲プロもあります。

 

昔ながらの洋食を食べさせてくれて、

味もちゃんとしていました。

 

特筆すべきは、かなり高齢まで店をやっていたということです。

 

80歳ぐらいの夫婦だと思います。

 

店主(多分サム)は厨房で料理を作っているのですが、

座りながら料理を作っています。

 

おばあちゃんは料理を運ぶ以外椅子に座っています。

 

一人弟子のような人がいるのですが、

多分その人も70歳ぐらいだと思われます。

 

こんな状態でちゃんと美味しい料理が出て来るので

ちゃんと修業した一流の料理人なんだろうなあと思うのですが、

よくは知りません。

 

残念ですが、その年までよく頑張りました、お疲れさまでしたと言いたいです。

 

ところで、上野・浅草間には

ながく個人で経営している私のお気に入りの料理屋がたくさんあります。

 

代を継ぐ人がいなくて、やめてしまう店も多く

残念です。

 

しかし街は新陳代謝を繰り返します。

 

そうやって少しずつ新しい店に変わっていくのだから、

仕方のないことです。

 

問題は、その場所にどんな店が入るかです。

 

若い料理人が希望に燃えてそこで店を開くなら

大いに歓迎します。

 

しかし、世の中なかなか私の思惑通りにはいきません。

 

一番残念なのは、チェーン店が入ることです。

 

「すぐ近くにもそれと同じ店があるんだからういらないよ。」
という気分になってしまいます。
 
二番目に残念なのは、
中国人の経営する中華料理屋が出来る事です。
 
中国人の中華料理屋が全てダメとは言いません。
 
美味しい店もあります。
 
もっと言うと、昔は美味しい店が多かったです。
 
ところが最近、どうも雑に作った料理を出す店が多いのです。
 
しかもどこへ行っても同じような看板、同じようなメニューなのです。
 
多分、彼らのネットワークの中で
看板の作り方、メニューの作り方、サービスのやり方などの情報が回っているのでしょう。
 
どこに行っても漬け物の代わりにザーサイ、
デザートは杏仁豆腐です。
 
ちなみにこのザーサイ、昔は塩抜きをしておらず、
どの店もしょっぱかったのですが、
ある日を境に塩抜きをするようになりました。
 
中国人はザーサイを調味料として使います。
 
スープや炒めるときに使うのです。
 
おそらく日本人は漬け物をそのまま食べるので
ザーサイもそのまま出せ、ということになったのでしょう。
 
ところが日本人もこれをあまり食べないので、
塩を抜いたほうが良いという情報がネットワークを駆け巡ったものと思われます。
 
つい最近ではザーサイが高いので
他のものに変わりつつありますが…。
 
私に言わせれば、中国人の中華料理屋は個人経営ですが、
結局チェーン店みたいなものなのです。
 
 
ずいぶん話が横にそれました。
 
「サム」の後に入ったのも、中国人の中華料理屋です。
 
雲プロの打ち上げで入ってみました。
 
ほぼ7時なのに、客は我々だけ。
 
ずいぶん寂しい状態です。
 
最近は中国人の中華料理屋がアッチにもコッチにも出来て
飽和状態になっているようです。
 
価格競争も起こり、
新参者が成功するのはなかなか難しい状態かもしれません。
 
ところで、中国人の中華料理屋は
そこが一度中華料理屋になると
その店が潰れても、また看板を変えて中華料理屋になる傾向があります。
 
この傾向は、韓国料理屋でも同じです。
 
やはり彼らのネットワークが関係しているのでしょう。
 
「この店がもし潰れても、またここは中華料理屋かな。」
 
そんなことを思いながら
「ここは昔サムだった。あの辺におばあちゃんが座り、
厨房におじいちゃんが座っていた。」
と昔日の思いにふける押川雲太朗でありました。

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