お喋り笛吹きの音楽&ベルギー見聞録 #4

ヨーロッパの小王国ベルギーに住むフルート&篠笛吹き。ヨーロッパでの音楽活動記、ベルギー(海外)生活、たまに語学記、旅行記などなど。


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夏時間になり、イースター休暇も終わって年度末に突入。年度末といえば試験。

 

王子の室内楽科クラスの試験前の試演会。風邪で2グループくらいキャンセルで聴く人が少ないから、サクラの観客を要請され、天気も良かったので久々に音楽院へ。

 

音楽院の雰囲気は懐かしいですね。フルート科の誰かが必死に超高音域パッセージを繰り返し繰り返し練習していて、その超音波と、伝わってくるイライラ度ムキーッたるや凄まじく、これは家で練習してたら苦情来ても仕方ないねぇと、懐かしく思い出しました。

 

5組聞いたうち3組に日本人あり。グループの1つは日本人のサクソフォンデュオで格好良かったです。ここ数年で、日本人のサクソフォニストの知り合いが増えましたが、ブリュッセルにサクソフォニストが増えたのかな?

 

 

ピアノの学生に「王子の奥さんが日本人らしいっていう噂を聞いてはいました」と言われました。在学中はもちろん、卒業してからも数年は音楽院の日本人沢山知ってたけど、今じゃもう全然。彼らからしたら化石の人なんでしょうねぇ。

 

 

注目すべきは、シューベルト「アルペジョーネソナタ」byギターとピアノ。世界初演?奇抜なアイデアでしたが、これが中々良かったのです。アルペジョーネソナタは、その名の通り、「アルペジョーネ」という東京ブリュッセルトリオのニコラも弾いてる190年くらい前のギター製作者が発明した楽器のために書かれたもの。アルペジョーネは、ギターとチェロの間っこみたいな楽器・・・(実に簡約な説明)。

 

↑東京ブリュッセルトリオ in Japan 2014 の時のニコラが弾いてるアルペジョーネ(奥村治氏製作)

↓ 詳しく聞きたい方はこちらから聞いてください(東京ブリュッセルトリオ in Japan 2012の時の映像)

 

 

アルペジョーネは「ギターチェロ」と呼ばれるだけあり、音の配置がギターと同じなので左手(弦を押さえる方の手)はギターと同じみたいです。右手はアルペジョーネは弓、ギターは爪(生づめ)。

 

楽器は直ぐに廃れて残ってる曲はこの「アルペジョーネソナタ」だけ。シューベルトのアルペジョーネソナタは、現在では主にチェロのレパートリーとして演奏されることが多いのです。現在では弾く人も、製作者も少ないアルペジョーネですが、少し現代の曲があります(私たちも初演しましたけど)

 

初め「ギターでアルペジョーネソナタ」と聞いた時は、えーっって思ったけど、聞いてみたら哀愁帯びてて大変いい感じ。ギターの子も音楽的で良い感じだったのもあるのだけど、聞き入りました。

 

今聴くバージョンは、主にモダンチェロによる、甘美とも取れる出だしに、ズーンっと響く中間部、ピアノも追付いして左手低音ズッシり響かせ・・・という感じですが、そういう特性はアルペジョーネにはないので(音がもっと細いくて軽い)シューベルトはこの曲に、こういうシンプルで哀愁漂った感じをイメージしてたんじゃないかなぁって、思わされたほど。

 

シューベルトの曲は本当に詩的な曲が多くて、リート(歌曲)とか聞くと(うまく歌われていれば)言葉がないというか、聴衆も動くと音が壊れてしまいそうな、そんな印象。ギターの繊細で小さな音に耳を傾けて聴く感じは、何だかシューベルトに合ってるなぁ。強制的に聞こえる爆音で溢れる現代においてこの繊細さ新鮮。レパートリー化しないかな。

 

王子が提案したのだそうです。これまた意外!

 

科学も研究と共に発見があって、進化してるのだもの。音楽も同じように新たな発見と進化がないとね。

 

 

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