夜。全てが寝静まる安息の時。しかしその夜にこそ動いている者たちがいた。
一つは鬼。人間には姿が見えず、しかし様々な厄災を持ち込む異形。
夜に活動するやつらは常に人間の世界を狙っている。
そしてその鬼たちに対抗する勢力が二つ。
そのうちの一つが犬であり、もう一つが猫である。
神々に選ばれた彼らは、それぞれの役割を全うしている。
犬は人間を守るための盾であり、猫は鬼を狩る矛。
彼らは等しく人間を守る。
犬が月に向かって吠え、猫が闇に目を光らせる時、それは彼らが人知れず戦っている証なのである。