ラ・トマティーナ(トマト祭り) | スペイン好きですか?
2011-09-01 08:12:28

ラ・トマティーナ(トマト祭り)

テーマ:ブログ

9月1日


 昨日はバレンシア州の「ブニョール」という町で「トマト祭り」がありました。
 パンプロナの牛追い祭り(サン・フェルミン)やバレンシアの火祭りのようには知られてはいませんが、類いまれな参加型の特異なお祭りということで、世界的に認知されています。
 弊社でも取り扱ったことがありますが、わざわざこのお祭りを見るだけに、日本からツアーを組んでやってくる人たちもいます。
 まだ公式な発表はありませんが、昨年は凡そ4万人が参加しました。ブニョールの人口が1万人足らずですから、どれだけ凄いお祭りか想像できると思います。
 お祭りの内容は、ちょっとした約束事さえ守れば、誰でも参加できますので、至って単純で簡単です。
 町役場が用意した100-130トンの完熟したトマトがトラックで町中に運ばれ、それを銘々が受け取って、決められた時間内(2-3時間)で投げ合うというものです。


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トマトを町に運んでくる大型トラック


 町の中は血の海のように真っ赤に染まりますが、時間が経つとトマトがあちこちにこびりついて取り辛くなるので、投げ合いが終わるや否や清掃車が出動し、アッという間に洗い流してきれいにします。
 ちょっとした約束ごとの中でも一番重要なのは、以前、まだ熟してないトマトが混ざっていて、ぶつけられた相手が怪我をするという事故が起きたので、投げるときには必ずトマトを事前に握りつぶすということです。


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 トマトの海?


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こんな感じです。(松坂美佐子さん撮影)


 後は、決められた時間外には、絶対に投げ合ってはいけない。女性の着衣をはがさない。(当たり前です)
 それと、トマトに投げあいの前には、石鹸棒登りという面白いイベントがあります。
 文字通り石鹸をワックス代わりに棒に塗りつけ、滑りやすくした上で誰が一番早く登り、棒の先端に取り付けた生ハムを獲得するかという競技です。
 この競技の勝者が決まるまでは、投げあいが始まりません。
 
昨今、アフリカのケニアやソマリアにおける食糧危機問題が取りざたされる中、この祭りの是非を問う声もありますが、今は文化を守るという声にかき消されているようです。
 数年前、何でも他国の真似をするのが得意な中国の各地で、このトマト祭りが実施されました。ある町では、25トンのトマトが使われたということで、中国では、社会学者や経済学者、マスコミの間で大変な問題になりました。
 自国の社会状況を考えず、生活文化の違うスペインのものを持ち込んでいる、ということです。
 貧富の格差が大きく、貧困層が大半を占める中国では、食料を捨てるというのはタブーであり、絶対に許されません。ちょっとした中国レストランでも、使い回しをするのはこの考えからです。
 もちろん、中国でのトマト祭りは失敗に帰しています。
 文化の違いを言われたスペインでは、この「ラ・トマティーナ」を通じて世界にその存在を知らせた功績として、ブニョールがスペインの町では始めて、騎士団の定める「木のスプーン勲章」を受けています。色々な勲章があって面白いですね。


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 「木のスプーン勲章」の受勲者


 今年は、このお祭りに、私の友人のお嬢さんが、日本から一人で参加しています。
 今日の午後にはマドリードに到着予定ですので、若い娘さんの体験談をゆっくりと聞きたいと思っています。
 私が「ラ・トマティーナ」に行ったのは、20年近くも前のことですから、記憶違いや、ひょっとして状況が変わっているかも知れません。訂正するところがあれば、このブログに改めてアップします。
 こ「ラ・トマティーナ」に参加をしたい人は、個人ではアクセスの問題もあり、なかなか大変ですが、バルセロナとマドリードから、日帰りバスが運行していますので、これを利用すれば簡単に行けます。
 トマト祭りは、8月の最終水曜日ですので、その年によって日付は変わりますが、来年(2012年)は、8月29日の開催です。
 参加費用は、往復のバス代と、お祭りの公式Tシャツが付いて70ユーロです。

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