白バラの祈り | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想
- 白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
- ¥3,800
- 1943年2月のドイツ、ミュンヘンでヒトラーの政策に反対し戦争終結を訴える非暴力的レジスタンス“白バラ”の紅一点ゾフィー・ショル(ユリア・イェンチ)は、兄ハンス(ファビアン・ヒンリヒス)と共に大学でビラを撒いた罪で、ゲシュタポに捕らえられてしまう。ベテラン尋問官モーア(アレクサンダー・ヘルト)に対し、彼女は冷静を装い、自分の無実を主張するが…。
・・これは世の中のことをいろいろ考えました。ほとんど全編が取調べですが、緊迫感があり目が離せない見ごたえある映画に仕上がっています。顧問のあと、裁判シーンでのゾフィーの発言が、傍聴席にいた軍人の顔が印象的でした。平然を装っているもの、下を向いているもの。。実は全員ゾフィーの言っている事が正しと分かっているかのような。私はこの裁判を見ているときに、強く拳を握っている自分がいた。みな、表情が変わらないで何を考えているのか理解しにくいと思いますが、それが、この時代のドイツ人の複雑な状況をあらわしていると思う。ラストはかなり衝撃的。体が硬直してしまった。

