来年度から大阪府が実施予定の小学校5・6年生対象の『すくすくテスト』は、これまでの学力調査テストとは全く趣旨や出題が異なるもので、答えが1つではない教科横断的な問題等を取り入れ、児童一人ひとりの考えの良さを認めることを重視しており、大阪府内の中学生を対象とした『チャレンジテスト』のような内申点や成績票に利用することも一切ありません。
この『すくすくテスト』は、自信を持って、大阪の教育を変える起爆剤になると思っています。
以下、昨年末の府議会 教育常任委員会で、笹川からの「すくすくテストを実施すること で、府はどのように子どもたちの学力を向上させようと考えているのか」との質問に対する小中学校課長の答弁内容を記します。
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2021年度の5月から新しく実施いたします小学生すくすくテストは、子ども一人ひとりを伸ばすことと指導する教員に役立つものとなるという2点をより重点的に進めるよう制度設計し、進めている。
子どもには、毎年、自分の伸びを確認できるよう経年比較を記載した資料を個 人票として全員に配付する。
内容は、国語、算数、理科の学習状況に加え、教科の枠を超えた教科横断型 の問題の解答状況、アンケート結果に見られるテストの点数では測れないその子 の強みを記載し、より子どもや保護者がその子の良さに着目し、意欲を高めるこ とができるように工夫している。
初めて導入する教科横断型の問題は、題材として、すべての子どもに考えて欲しい、例えば、SDGs 等の今日的な課題、また、プログラミング的思考につながるもの、 あるいは、言語能力を高める為、文章だけでなく、グラフ、絵、図、Webページ、 SNSを模したものなど多様なテキストを取り入れる。
解答についても、記号を選んだり、文章で表記するだけでなく、絵を描いたり、 図で示したりさせながら、答えが一つでない問いに自由に挑戦させる。今後、1人1台端末の活用が軌道に乗れば、その活用も視野に入れている。
教員に役立つものという点においては、これまで数年来、大阪の子どもの課題と言われてきた思考力・判断力・表現力や言語能力、そして、今後必要な情報活用能力を育むため、この教科横断型の問題を授業でそのまま、府内の全小学校で実施してもらいたいと考えている。そのために、テスト問題を教材とした指導案と指導のポイントをテスト後速やかに配付する予定。
また、教員の日頃の特色ある取組みをアンケートで聞かせていただき、子どものテストやアンケート結果との相関を分析して、子どもを伸ばす学校の取組みを見出し、教員研修等において府全体へ示すと共に、それぞれの学校へもアドバイ スする予定。
初めての試みである教科横断型の問題は、先月末から今月初めにかけて、府内小学校6校の協力を得て、プレテストの形で実施し、子どもの反応を確認した。子どもたちは思った以上に真剣に楽しみ、深い思考を問う問題にもあきらめず挑戦していた。実施校の校長からは、これから必要な力を育む面白い問題で、教員にぜひ取り組んで欲しいと感想をもらった。
今後、すくすくテストを通して、市町村教育委員会と共にさらに効果的な取組みを検討し、大阪の子どもの力を伸ばしてまいる。
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学校的価値観や試験回答力偏重の授業スタイルや評価方法が変わり、子どもたち一人一人の思考や個性の良さを認めることができ、大阪の学校教育にパラダイムシフトを起こすことができるよう、教員の皆様をはじめ、保護者の皆様、学校関係者の全ての皆様に、ご理解とご協力いただきたく、切にお願い申し上げます。
【笹川 理《2月5日》主な活動 】
9:00~10:00 SNS投稿に係る作業等(自宅にて)
11:00~11:55 政調会「新型インフルエンザ等対策特別措置法改正について、新型コロナウイルスのワクチン接種について」にオンラインでリモート出席(自宅にて)。
13:00~13:15 自宅発、車運転、政務事務所着。
13:30~15:00 政調役員会会議(議題:代表質問について、等)にオンラインでリモート出席(政務事務所にて)。
15:00~17:15 経済・雇用政策に関する情報収集やメール応対等の政務活動に係るデスクワーク(政務事務所にて)。
17:15~17:30 小中学校課長から“すくすくテスト”に関して、電話でヒアリング(政務事務所にて)。
17:30~17:55 府政報告紙の原稿作成(政務事務所にて)。
18:00~19:45 按摩を受術(堀田マッサージにて)。
19:55~20:45 府政報告紙の原稿作成(政務事務所にて)。
20:50~21:00 政務事務所発、車移動、自宅着。
21:10~21:45 NHKテレビ『ニュースウォッチ9』を視聴(自宅にて)。
22:30~23:50 SNS投稿に係る作業等(自宅にて)。
