「家賃が五万の私の実家」其の二

実家にある窓や扉は全て内側からネジを回して施錠する作りになっていますが

外出する時に出る勝手口の扉には外側から閉める鍵がなぜか無いので

いつでも誰でも家の中に侵入することが出来ます

なので

私が家の鍵というものを初めて手にしたのは

高校を卒業して金沢にある専門学校に入学した時に

住むことになったワンルームに入居した時でした

そんなこともあって小学生の頃には「カギっ子」というものに憧れたりしたものでした

そんな無防備な構造をしているにも関わらず

実家には未だかつて空き巣や泥棒が入ったことがありません

以前に一度

隣近所の10軒ほどが全て空き巣に入られたことがありましたが

私の実家だけは鍵もかけていないのに無事でした

確かに外観は「この家には盗む物は無い」と判断するほどボロいかもしれませんが

そんなところに住んでいる身からするとそれはとても失礼な話しです

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「家賃が五万の私の実家」 其の二

「家賃が五万の私の実家」其の二