【卒業生メッセージ】
REACHの立ち上げメンバーである学生チームがREACH大崎クラフトマーケット運営を卒業しました。
卒業に寄せて、初代代表者からメッセージです。

 

 

こんにちは。REACHの初代代表の用名将平(ようめい しょうへい)です。

今回は、自分をはじめとするREACHを立ち上げたメンバー3人が卒業するにあたって、いろいろと思うところを書いていきたいと思います。

REACHを立ち上げたのは、2012年、僕が大学2年生のときでした。その頃、大崎に事務所を構えるエリア・イノベーション・アライアンスでインターンとしてまちづくりを学んでいました。その経験から、今度はその学びを実践で生かしたいということで、大崎にてまちづくりを実践することを決めました。そして、その実践する事業は手づくり市にしようと決めました。

大崎の現状として、百反坂通りなどにはちらちらと空き店舗ができてきています。その空き店舗にて商売する人を増やすため、大崎で商売する人を増やすため、まずは出店者が簡単に商売できる環境を作り、その経験を生かして大崎に出店するという、まちでのスタートアップの支援ができないだろうかという思いから手作り市事業を行おうと決めました。

 

▲関東中の手作り市に足を運びリサーチし、第一回を迎えたREACH。
たくさんの方にきていただきたくて、通りかかるかたにチラシを配る。

 

そんなこんなで、まず手づくり市を開催したいと思っても、そもそも手作り市の運営に関しては右も左も分からない状態。そこで、まずは関東中の手作り市を見て回ろうということで、あらゆる手づくり市をリサーチし、実際に足を運びました。そこで、運営の方に直接話を聞いたり、出店者の方に話を聞いたりする中で、今日の、「ビジネス街における平日の手づくり市」という発想に至りました。

また、市のコンセプトを決めるのと同時に、出店者も集めなくてはなりません。そこで、各市をリサーチしながら、同時に大崎に出店しませんか?というお声掛けも同時に行いました。僕は小心者なので、毎回出店者さんに声をかける時に勇気を振り絞っていたことを思い出します。(笑)

そもそも、まだ開催されたこともないイベントであり、なおかつ学生がメインで運営をしていくとなると、怪しまれるのは当然で、「なんだこいつ?」って感じだったと思います。結構冷たい言葉をかけられたりもしました。

それでも、その地道な声掛けが実ったのか、一番始めの開催時は、20店舗の出店者さんに恵まれました。今のREACHがあるのは、この最初に出店して下さった20店舗のおかげであると言っても過言ではないと思います。その当時、お声掛けさせてもらった店舗が、未だに大崎で出店して下さっており、それというのは、少しはこの大崎のイベントを気に入ってもらえたのかな?なんて思って、嬉しい気持ちになっていたりします。

 

▲駅前の横断幕も、今ではおなじみになりました。
スタッフ一同でお酒を交えて語り合うことも…。

 

また、最初の20店舗からお陰様で徐々に出店して下さる店舗も増え、会場目一杯を使えるほどの規模の出店者に恵まれる市となりました。大崎に出店して下さる中で出会った方々には、時に厳しい言葉や的確なアドバイスを下さり、僕らを、また大崎のイベントを育てて下さいました。これもまた、大変にありがたいことであったと思います。

毎回終わった後にREACHは懇親会を行っているのですが、そこでの学びのひと時、またお酒を交えて笑いあったひと時は、僕の中ではものすごく濃密な時間でした。その懇親会の場でのことですが、出店者の方から、その日のイベントに満足して下さったのか、楽しそうな顔で「ありがとう!」など労いの言葉をかけてもらった時などはいつも、苦労が報われた気がしてとても充実した気持ちを味わいました。

この経験というのは、個人的にはとても大切にしたい経験でして。大げさかも知れませんが、自分達で作り上げたものによって、他の誰かの人生を少しでも充実させることができた、という喜びとか感動って何にも代えがたいものであるということを、身をもって感じました。もう、それだけで全ての苦労が吹っ飛ぶ感覚です。

これから、僕は社会に出ていくわけですが、このREACHで味わった感動というのは、いつまでも忘れないでいたいなって、そう思っています。これからの自分の仕事の指針にしたいなと思っています。

 

出店者の皆様への説明会の様子。
出店者の皆様からたくさんのことを学ばせていただきました。

 

さて、主要のメンバー3人が卒業ということで、現在は大崎駅西口商店会REACHプロジェクトの皆様が主催として奮闘されています。快く引き継ぎに応じて下さった、REACHプロジェクトの皆さんには感謝でいっぱいです。REACHがこれからもあり続けることは、僕らの、ある意味ではHOMEがあり続けることでもありますので、とても嬉しいことです。REACHを卒業はしますが、これからもちょこまかと顔を出すつもりです(笑)

お世話になった全ての方々へ、ここで得た全ての経験が、大学生活における最高の思い出となりました。皆様のおかげであると強く思います。

約2年間の間、お世話になりました。本当にありがとうございました!

 

大崎REACHクラフトマーケット 初代代表 用名将平