魚とパラサイトの奇妙な関係?! | 魚ママの★Have a nice fish★  

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お魚の魅力や面白さをもっとたくさんの人に伝えたい!
水産庁の「お魚かたりべ」安西真実のブログです♪

※この記事には寄生虫の画像が掲載されています。

苦手な方は、ご遠慮ください。

 

 

ギャ~!

気持ち悪い…叫び

 

魚釣りをしていたら、

一度は寄生虫に出会ったことがあるのではないでしょうかはてなマーク

今回は、私が実際に出会ったものを中心にご紹介したいと思いますひらめき電球

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラサイトと呼ばれる寄生生物は、

宿主となる体内での栄養を奪うなどして生息している生物の事をいいます本

 

 

 

 

全部で約7万種いるうち、人間に寄生するものは約200種、

更に日本で見られるのは約100種、水産物由来の寄生虫は約十数種いますサーチ

 

 

 

 

寄生虫は本来寄生する宿主が決まっていて、

その生物の体内で生活する様に特化しているので

他の生物の体内では基本的に成熟はできず、死んでしまう事がほとんどですオバケ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魚の寄生虫の中で一番有名なアニサキスを例に、

寄生虫の生息サイクルを説明してみましょう得意げ

 

彼らの本来の宿主はクジラかイルカですうお座

宿主の内臓にいたアニサキスが産んだ卵がフンと一緒に体外に排出されると、

それをオキアミなどの動物プランクトンが食べ、

その体内で幼虫になり、

更にそのプランクトンを食べた魚やイカの体内でさらに成長をしていき

その魚やイカを食べて、最終的にイルカやクジラに寄生する…という感じで

グルグルまわって元サヤに戻るサイクルがありますリサイクル

 

 

 

しかし、

これを人間が食べた場合、問題が起こります…ドクロ

 

 

中間宿主である魚を人が食べても人間の体内では生きていられないので、

食べられたアニサキスは出口を求めて胃や腸を突き破って外へ出ようと暴れますドンッ

これが、しばしばニュースにもなる激痛の原因という訳ですダウン

 

↓胃に食い込んで暴れるアニサキス↓

 

アニサキスは、

加熱するかマイナス20度で24時間冷凍する事で死にますが、

塩や酢などでは殺せないので、

シメサバなどにしたから安心して生で食べられるという訳ではありませんので

くれぐれもご注意を禁止

 

人間に害の無い寄生虫もいくつかご紹介目音譜

 

 

 

まず、タイの口の中に結構な高確率で入っている

大きなダンゴムシみたいな姿の

タイノエ

 

タイノエは、

オスとメスがペアで入っていることが多いです↓

続いて、

サヨリのエラにいるサヨリヤドリムシ晴れ

左右のエラに1匹ずつ入っている事が多いです。

苦しくないのかな(笑)??


 

続いて、スズキやタイの尾鰭にくっついている

ウオノコバン

イサキやカサゴ・メバルなどの卵巣に

多いと100匹位ぎっしり入っている赤黒いミミズみたいな

フィロメトラ

 

ブリの身(特に血合い)の中にいる

ピンク色の長いミミズみたいなブリ糸状虫
DSC_0388.JPG

 

カニの甲羅についている

黒い粒みたいなカニビル

などなど、

よ~く見ないと気付かない物も多いので、

結構知らずに出会っている方もいるかもしれません目ひらめき電球

 

実は、身近にこんなにも沢山いたパラサイト達えっビックリマーク


 

 

その不思議な世界と魚を通じて出会う事が出来たならば、

ぜひその生態に興味を持ってみてくださいキラキラ

 

できれば、

食べてしまう前に…()!!

 

 

 

 

MAMI☆