交通事故による高次脳機能障害 家族の日記 | 大阪の弁護士 重次直樹のブログ
2018-09-13 16:01:42

交通事故による高次脳機能障害 家族の日記

テーマ:交通事故

交通事故の訴訟のため,高次脳機能障害者の家族の日記を読んでいる。

壮絶な内容で,涙なく読み続けることが出来ない。

日記のノート自体,本人が一度,破っており,読み辛いor読めないページもある。

 

交通事故による高次脳機能障害の被害者の状態は,短時間,診察室で観察する主治医より,日常生活を共にする家族の方が,実態を深く理解しているのが一般です。

 

このため,交通事故における自賠責の等級認定でも,医師の診断書と共に,家族による「日常生活状況報告書」を提出します。

【日常生活報告書】

 

高次脳機能障害者の代理人となる場合,家族に記録を頼んだり,ビデオや録音をお願いすることもあります。

ただ,高次脳機能障害の方は,撮影や記録を嫌がる場合もあり,撮影も記録も困難になる場合も少なくありません。

 

妻子がいる場合は,まだ救いがあります。高次脳機能障害者に親しかいない場合,高齢の親が,暴れることもある被害者の面倒を見なければならなず,いずれ限界がきます。あるいは,もう,とっくに,限界を超えているのかもしれません。日記には,将来を悲観したり,自死を意識した記載も,度々,見られます。それでも,何とか気持ちを前に向けようと,苦しい努力を重ねている様子が伝わります。

 

高次脳機能障害の後遺障害の等級認定について,自賠責の認定基準が厳しすぎるとの批判が少なくありません。

 

画像診断技術の進歩,医学論文の集積,診断例の蓄積などにより,かなり判別できるようになった部分がありますが,他方で,まだまだ未解明な部分もあります。脳の構造自体,まだまだ未解明なことだらけです。

 

事故後に人格が大きく変わり,会話や読み書きといった基本的な言語操作に支障が出るなどして,仕事が出来なくなっている人も多いのですが,かなりの割合の被害者が,正当な補償・賠償を得ていないと思われます。

 

自動車損保のCMが連日大量に流れる中,交通事故による高次脳機能障害の問題を,テレビや巨大マスコミが積極的に取り上げることは,なかなか期待できないかもしれません。

 

しかし,交通事故の被害者と家族が,高次脳機能障害で,極めて厳しい状況にあり,苦しんでいる事実については,もっと知られて良いと思います。また,もっと救済されるべきと思います。

 

これからも折を見て,交通事故による高次脳機能障害の問題について,発信していきたいと思います。

 

交通事故による高次脳機能障害については,こちらのページもご参照ください。

 → 高次脳機能障害の解説

  → 医師は脳外傷は完治としたが,高次脳機能障害9級を取得した事例

 

 

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