永久歯の先天性欠如②

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先天性欠如は上下顎の2番と5番に多くみられます。

下顎2番欠損の治療は前記事で紹介しましたが、上顎2番の欠損の治療は本当に悩みます。

より審美性が求められるからです。

 

左右対称にしないといけないので、歯数が偶数でないといけません。

両側の2番が欠損の場合、

765431|1345672|2欠損)

の並びになりますから、3番を形態修正して2番に、4番を3番に見立てることになります。

すると、通常の4番抜歯と同様の治療法で考えることができます。

 

最も難しいのは、上顎の片側2番の欠損症例です。

左右対称にするには多い方を減らすか、少ない方を増やすか。

 

増やすというのは、ブリッジやインプラントなどで人口の歯を作るということです。

ブリッジにすると両隣の健康な歯を削らなくてはならないですし、神経を取る必要もあるかもしれません。

インプラントも矯正同様に保険が効きませんから、さらに料金の負担が発生します。

ブリッジでも、より高い審美性を要求すると自費になってしまいますね。

 

では多い方の歯を減らしましょう。

欠損がない側の2番か4番どちらかの抜歯になります。

これも意見が分かれるところです。

 

2番抜歯だと左右対称性を優先することになります。

スピードもこちらの方が早いかもしれません。

より前歯を引っ込めたければ4番抜歯も選択肢になります。

4番の方が歯が大きいから、抜歯スペースも大きく前歯が引っ込みやすくなります。

場合によっては非抜歯で、片側6本と反対側7本の並びもあり得ます。

 

4番抜歯の場合、

765431|1235672|欠損、|4抜歯)

の並びになります。

4|を③番、3|を②番と見立てて配列すると、

765③②1|123567

通常の4番抜歯の形です。

やはり左右非対称になりますし、場合によっては顔面正中、上顎正中、下顎正中も全てズレます。

 

他にも考慮すべき要因は多々ありますが、やはり患者さんが最も気になる部分をクリアするために、どこに治療の重心を置くか?

技術的にそれが可能かどうか?

そういったところで、すり合わせが必要になってくると思います。

※ここでは5番欠損の治療は省略しますが、2番欠損に比べると審美性よりも機能性に重心を置く治療法になるかと思います。

 

 

「永久歯の先天性欠如③」に続く、、、

 

 

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