悲しいお知らせ | 折手牧場公式ブログ*いちごいちえ*

悲しいお知らせ

今日は読者の方まで悲しく、辛くさせてしまう気がします。


もしそうなったら読むのを中断してくださいね・・・・。





昨日、9月4日、産まれてちょうど6カ月


ミスフーバフーバ2010が天国へと旅立ちました。


あまりに急なお知らせなので


「どうして」と思われる方が多いと思います・・・・。


助けたくても、助けてもらいたくても、


どうしようもできなかったのです・・・・。






ブレスマイハートが1着になった8月7日。


喜びと同時に牧場には衝撃がはしりました。


ミスフーバフーバ2010はその1カ月ほど前から


後ろ脚だけ外股で歩いていて


そういう癖なのかと思っていたのですが


8月6日あまりにも歩き方がおかしいので


翌日に獣医さんに見てもらったのです。


馬の様子を見て、知らないながらにも薄々と感じてはいたのですが・・・


診断結果は「腰萎(ようい)だろう」と・・・・。


後日レントゲンを撮りに行き、腰萎(=腰ふら)と診断されました。




腰萎は寄生中によるものと骨の奇形によるものがあるらしく


ミスフーバフーバ2010は2か所の奇形がありました。


脳から脚へ「動け」という命令が伝わっても


脚から脳への「動いたよ」という伝達ができない・・・。


そして、悪くなっていくと自分の力で立てなくなる病気です。




ミスフーバフーバ2010はこの日から


お友達から離れてパドック放牧することになりました。

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親と一緒に放牧していたのですが、


病気の進行が早く、親とも放さなければならない状態。

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腰萎と診断されて5日後に離乳。


親仔で一緒にいられたのはこの日が最後で
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その夕方からミスフーバフーバ2010は


一頭で過ごすことになってしまいました。






病気の進行をただ見ていることしかできず、


心に決めたことは、ミスフーバフーバ2010が


これから先、寂しくないように最後まで傍にいることでした。

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だから、離乳した時から「フーバ」と名前で呼び、

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牧場スタッフが刈る草以外に


新しく生え始めてきた草を釜で切って集めていました。
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パドックは砂だったので


自分で探して食べることができないかわりに


生えはじめの短い草を食べさせてあげたかったです。

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毎日、朝の仕事が終了するとフーバにあげる草をとりに行くのが日課になり、


何度も声をかけ、

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フーバが遠くで寂しそうな声で鳴いていると返事をして


ブラッシングをして、

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できるだけフーバが寂しくないようにと傍にいました。
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水まきをしていても
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甘えてくるようになり、
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水の近くにまでよってきて・・・・・
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少しは寂しさがなくなっていたのかなぁ??






8月30日、草があるひろいパドックへ放牧。

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フーバと一緒に写った写真・・・。


この時にはまだフラフラもましだったのに・・・。




それから3日間は腰萎の状態は維持していた感じで


フラフラながらにもしっかりと立ち
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草も自分で探して食べ、
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動かないと


そんな病気を持っているなんて思えないほどだったのに・・。

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馬房でも食欲旺盛。

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けれど、9月2日、この写真が


フーバが起きている最後の写真になってしまいました。
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この日、放牧地から馬房に戻る時


腰から砕けるようにこけてしまい、立てなくなってしまいました。


後ろからお尻を押して立つことができたのですが


あまりにも急な事でした。




馬房に帰ってからは一度ふらついたものの落ち着き、


夜の飼付けでも起きていたのですが


3日の朝になると起き上がれなくて寝た状態。




毎日放牧しているときに馬の状態を見ていたのですが


倒れる5,6日前から体に「おがくず」が付いていなかったので


多分ずっと立ちっぱなしだったのだと思います。



離乳したての時にはこうして寝ころんでいたのですが

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悪化してくるにつれて寝ると立てなくなることが


馬自体が分かっていたのかもしれません。


馬房に入ると寝ころんで休む仔馬にとって


ずっと立ちっぱなしで過ごすことは体力的にも限界だったように感じます。



起き上がれなかった3日、


フーバは寝たきりで馬房で過ごしました。


何度も起き上がろうとするのですが


脚に力が入らなくてこけてしまう・・・。


お腹はすいているフーバに、


何度も草を刈ってもって行きました。


全部完食。


こんなに食欲がよくても病気は別。




ずっと寝たきりのフーバ。


同じ態勢だと脚がしびれてしまうので


スタッフが向きを変え、フーバを見守る・・。。


水も投薬器で与えて。


フーバにひたすら「頑張れ!!」「大丈夫」と起き上がれないフーバに声をかけて


体を起こす手助けをして・・・。




翌日、9月4日もやっぱり起きることはありませんでした。


けれど、何か感じとったのかフーバは何度も立ち上がろうと必死。


そんなフーバの起きる手助けをして


刈りとった草を食べてもらいました。





けれど、自分で立てない、起き上がれないと


馬にも苦しみを与えてしまいます。


1日の経過観察を終了し安楽死となってしまいました。



獣医さんが来ても体を起こして


一生懸命立とうとするフーバを見ていると辛く、


けれど、鎮静剤を注射した後も


「フーバ、大丈夫」と不安にさせないように声をかけ・・・


馬に悟られないように平常心を保っていました。


けれど、息を引き取った後は


やっぱり悲しみを耐えることができませんでした。




草食動物が立てなくなること・・・は死を意味します。


立てなくなることで群れからも、親からもおいていかれ


肉食動物に食べられてしまう。


ここは牧場だからそんなことはないですが


それが自然のように感じます。





ミスフーバフーバ2010は誕生する事自体に問題がなかったから


産まれてきてくれたのだと思います。


もし、問題があれば発生の段階でうまくいかなかったり、


流産や死産になっていたかもしれません。


たった6カ月の命でしたが


産まれてくたことにはきっと意味があったと思います。



辛くて悲しいことですが、


rosaが牧場で働いていく中で


いつかはこのようなことを経験することになったかと思っています。


「こういうことも知っておかないといけない」


「乗り越えないといけない壁」のように感じます。




なにもする時間がないと頭の中に


思い浮かんでしまいますが


最後まで一生懸命生きようとあきらめなかったフーバの姿や


頼ってくれたフーバの姿


甘えてきてくれた姿、


元気だったころのフーバの姿を


心にとどめておきたいと思います。