今までも、門司港に何度か行ったことはあって、人力車があることは知ってはいたが、ずっとスルーしてきた。
 
 
 
私の思考の中に、人力車に乗って、街を巡る、という発想が、全くなかった。
 
 
 
ただ、今回は、母と一緒。
 
 
 
母は、もう足が悪いので、あまりあちこち連れて歩けない。
 
 
 
そこで、人力車に乗ってみようか、という発想が出てきた。
 
 
 
 
 
6年前まで、私は東京に住んでいた。
 
 
 
仕事もそこそこ頑張って、周りの人たちに信用してもらえるようにもなって、ちゃんと東京で生活できるようになっていた。
 
 
 
だが、父の介護が大変だから、という事で、母を助けるために、私は関西に戻る事になった。
 
 
 
東京で頑張ってきた人ならよく分かると思うが、うまくいっていた東京生活を捨てるのは、正直、惜しい。
 
 
 
しかし、こればかりは仕方がない。
 
 
 
私は、移動後、1年はいじめられるだろう、と覚悟して、関西への移動を、申し出た。
 
 
 
案の定、いじめはあった。
 
 
 
ただ、幸いにも、こっそり助けてくれる人がいたこと、東京の人たちが、「いつでも戻ってきて」と言ってくれていたこと、いじめも半年ほどで治まったことで、仕事は続けられた。
 
 
 
一方、父の介護の方はというと、こちらは難航した。
 
 
 
父は私の言うことを聞かないのである。
 
 
 
目下に命令されている、という気分になるらしく、私が、何かしようとすると、いつも怒り出した。
 
 
 
仕方ないので、父の介護は母に任せて、家の用事を私がすることにした。
 
 
 
私も仕事があるから、正直しんどい。
 
 
 
しかし、父は施設への入所を断固として拒否したので、これでがんばるしかなかった。

 
 
 
 
 
まぁ、そう言った諸々の出来事も、過去のことになり、今回は、母と二人で門司港へ旅行に。
 
 
 
到着して、予約していた、人力車を見つける。
 
 
 
とてもしっかりしたスタッフ氏に、声をかけていただく。
 
 
 
迷いません。安心ですね。
 
 
 
母は、足が悪いんです、と言ったところ、非常に手慣れた対応。これも安心できました。

 
 
で、ここで、写真を撮っていただき、運転していただく方に交代。(イケメン氏なので、女子の方楽しみにしてて~)



で街を歩き始めます。
 
 
 
これが、実に丁寧な走り方。
 
 
 
ほんの小さな段差でも、気をつけて下さいます。
 
 
 
なので、母が体を痛める、なんてことはまるでなし。驚きました。
 
 
 
それから街の解説なんですが、
 
 
 
私も、実は、門司港には何度か行っていますから、ちょっとは知識があるつもりではいたんです、
 
 
 
しかし、もう、完敗でした。
 
 
 
 
 
門司港へ行かれるみなさま、以前の私のように、人力車はスルー、なんて方も多いでしょうが、いろいろ知識を得ると、楽しさがずいぶん違ってきます。
 
 
 
乗り心地も良いし、これは、お勧め。
 
 
 
思っていた以上に良いですよ。