以前、歌舞伎座で、一幕だけ歌舞伎を見た。
客席と舞台の掛け合いなど、面白いと思ったものの、何を言っているのかよくわからない。
正直、眠くてしかたなかった。
今回は、国立劇場で、歌舞伎鑑賞教室。
演目は、華果西遊記。
あの、孫悟空のお話で、お芝居の前に、「歌舞伎のみかた」という解説が入る。
これなら、私でもついていけるかも・・・
国立劇場前は、緑が美しい。
実は、開場は開演の30分前だったのだが、私はそれを知らずに、1時間前に行っていた。
なので、開場時間まで、緑の木々を鑑賞していた、というわけ。
開演時間になると、まずは、市川笑三郎丈と、市川春猿丈による、「歌舞伎のみかた」の解説。
これ、聞けて大正解。
私は、歌舞伎の事など、全然わかっていませんでしたが、お二人のわかりやすい解説で、どんなふうに歌舞伎を鑑賞すればいいか、少しわかったのです。
テレビでも時折見る春猿丈は、やはり美しいですね。
永年、「いかに女らしくみせるか」の訓練を積んだがゆえでしょうが、舞い姿など、艶やかで、鑑賞の価値充分です。
楽しい解説のあとは、本編のお芝居。
これ、あらかじめ解説書を読んでおくのは必須ですね。
やっぱり、古い言葉は、聞き取りにくいのです。
が、あらかじめ筋を知っておくと、アドリブ的に入るギャグにも気がついて、笑えるのです。
そう、歌舞伎って、ギャグも入るんですねぇ。
そして、やはり歌舞伎は、日本的ミュージカル。
相当に激しい踊りが続きます。
そして、歌舞伎の醍醐味である、観客の掛け声。
この一体感、いいですねぇ。
それにしても、おもだかや(漢字変換できなかった・・・すいません)の皆さんは、美男揃いなんですねぇ。
この「華果西遊記」は、6月24日まで。
一等席で、3800円で見れますから、歌舞伎初心者の方も、行ってみてはいかがでしょう。
地下鉄永田町駅から、国立劇場に向かう途中には、こんな立派な建物もあって、建物ウォッチャーも、満足できます。
デザインのいい建物、と思っていたら、これは最高裁判所でした。