イタリアの列車は、ユーロスターのような特急でも、よく遅れますよね。
日本では、新幹線が40分遅れ、なんていったら、ニュースになりますが、イタリアでは、ユーロスターは、平気で40分位、遅れていました。
さて、前回の続きであります。
私は、ナポリ行き、アルタベロチタ(イタリア最速列車)の切符を買いなおして、10分ほど遅れて到着した、その列車に、乗り込みました。
アルタベロチタは、全席指定。
2等座席は、向かい合わせになっています。
私の前には、汚れた服を着たおじさんと、態度の悪い若い女性。
向かい合わせの席って、日本人には、つらいですね。
ナポリまでは、ノンストップなので、もう寝てるか、と思っていました。
イタリアの列車は、発車のベルなど無く、音も無く、発車します。
この列車も、すーっと、発車するのだと思っていました。
が、いつまでたっても、発車しません。
乗って20分経ち、何か変やな・・・、と思った頃、車内放送がありました。
が、イタリア語での放送だったので、さっぱり意味が、わからない・・・
放送後、向かいの態度の悪いねーちゃんが、持っていた携帯をほうり投げて、席を立ったので、出発が遅れるのかなぁ、と推測しました。
その後、さらに10分たち、(合計で、到着時10分遅れと、テルミニ駅での停車30分とで、その時点で、40分の遅れ)また、車内放送がありました。
これも、イタリア語。
わからん・・・
2回目の放送後、車内の乗客たちが、荷物を持って、席を立ち始めたので、あー、この列車、運休になったのか、と推測しました。
イタリアの列車って・・・うーん・・・
運休なら、もっと早く決めて言ってくれたらいいのに、イタリアだから、しょうがないのか・・・
さて、私の持っているチケットは、一体どうなるのでしょう。
本来なら、窓口へ行って、次の列車に代えてもらう、というのが、正しいやり方でしょう。
ただ、イタリアの駅の窓口は、とても混んでいます。
私は、その時点で、予定よりかなり遅れていたので、早くナポリへ行きたい。
ホームの向かい側には、次のアルタベロチタが停車していて、あと5分後に発車です。
この列車に乗りたい・・・
だが、アルタベロチタは、全席指定。
私の持っているのは、運休になってしまった、前の便のチケット・・・
さて、あなたなら、どうします?
私、乗っちゃいました。
向かいに止まっている、アルタベロチタに。
だって、前の便が、運休になったんですからね。
持ってるチケットで、そのまま乗って、それ不正、って言うんじゃ、あんまりではないですか。
私、あいていた席に座って、切符の検察を受けました。
イタリアの鉄道の検察は、厳しいのです。
でも、不正、とは言われませんでした。
ローマから、ナポリまでの景色は、牧歌的。
まぁ、やれやれ、という所です。
いや、この旅は、なかなか、やれやれ、という訳には、いかない・・・