さて、村上の町巡りをする場合、新潟など近隣在住の人は、日帰りができるが、それ以外の人は、宿泊が必要になってくる。
村上には、近くに、瀬波温泉という所がある。
この温泉は、海が近いので、海そばの宿だと、町巡り以外にも、海辺の散歩なども楽しめて、結構贅沢な旅になる。
今回、私は、「瀬波ビューホテル 」さんに、泊まらせていただいた。
ここでは、とても快適な宿泊ができたので、少しその話を。
ここは、海沿いにある宿で、客室から海が望める。
実は、こういう宿は、他にも数件あったのだが、ここには、お手ごろ価格のプランがあったのだ。
今回は、両親同伴だったのだが、両親が私と部屋を別にしたい、という希望があり、2部屋取る事にしたのだ。
でも、高価な宿だと、2部屋も取れやしない。
ここでは、食事の品数が少なくて、平日1泊8550円というプランがあった。
両親は、もう歳で、沢山食べられないので、こういうプランは、ちょうどよかった。
その食事だが、老両親は、歯が悪く、もう硬いものが食べられない。
私は、予約時に、肉などの噛み切らないと食べられない物は、切っておいてほしい、と希望を出していた。
ここの夕食は、部屋で出してもらえる。
この価格で、部屋出ししてもらえるなんて、ありがたいなぁ、と思いつつ、お部屋に食事が並べられるのを見ていた。
箸をつける前に、食事を見渡す。
野菜、揚げ物、おつけもの、と、噛み切らないと食べられないものは、ちゃんと、一口大に切られてあった。
調理場の人たちが、わざわざ切ってくれたのだ、と思うと、ちょっと胸が熱くなってしまった。
食事の内容も、手の込んだ蒸し物もあるし、天ぷらにつけるお塩も、抹茶入りになっていたりと、嬉しくなる。
味の方も満足であった。
朝食は、広間で取るのだが、バイキング形式ではなく、各テーブルに、定食式にセットされているもの。
実は、老人には、この形がありがたい。
ブッフェ形式だと、老人は、もたもたしてしまって迷惑がられて、気まずくなってしまうのだ。
大浴場には、小さな露天風呂がついている。
この露天風呂、温度がちょうどよくて、実に気持ちよかった。
長い時間つかっていても、のぼせない、ちょうどいい湯加減だった。
囲いの木々にさえぎられて、湯につかりながら海を臨む事はできないけれど、海の音を聞きながら、風に吹かれながら、いいあんばいの湯につかって、ぼーっとするのは、最高に幸せだった。
上に載せた写真は、部屋の窓からの眺めである。
確かに新しい宿ではないけれど、この価格で、これだけくつろげるなら、充分満足。
村上に行く時には、次もここに泊まろう、と思った次第だ。