今まで、三重県の南部、紀南エリアの話を書いてきた。

 

 

遠い、遠い、熊野の話は、一旦おいて、これからしばらくは、名古屋、大阪からでもすぐ行ける、三重県北部の話を書いてみる。

 

そして、このエリアこそが、日本でも有数の、住みやすい地域だと、私が思っている所だ。

 

 

名古屋からだと、近鉄電車に乗る。

 

JRも走っているが、近鉄の方が、駅の立地、電車の快適さ、本数の多さなどで勝っているので、ほとんどの人が、近鉄を利用する。

 

 

愛知県内を走っている時は、私はたいてい眠っている。

 

 

やがて電車は、大きな川を渡る、大きな鉄橋にさしかかる。

 

ここで私は、目を覚ます。

  

 

ものすごく大きな川が、2つ続く。

 

とても長い鉄橋、幅の広い川。

 

木曽川と、揖斐川だ。

 

 

川を越えると、景色がなんとなく変わるような気がする。

 

気のせいかもしれないが。

 

なんとなく、故郷的な雰囲気がするのだ。

 

 

そして面白い事に、この大きな川を越えると、人々のしゃべり方が、名古屋弁から、関西風のイントネーションに変わるのだ。

 

川を越えるだけで!

 

 

今でこそ、大きな川でも、電車や車で、あっという間に越えられるけれど、昔は、この川が、文化を隔てていたのだと思うと、何とも感慨深い。