今回の兼題は「鯉幟」です。
これまで、先人によって、たくさんの鯉幟の句が詠まれてきましたが、それら
とは違う観点から詠まれているかどうかが、選句のポイントとなります。
48句のうち18句が兼題の「鯉幟」がらみでした。
「鯉幟」を詠む場合、「鯉幟」そのものを詠む、その周辺を詠む、まったく異なっ
た物や事柄を取り合わせることなどが考えられます。
18句のうち特選となった句は、次の通り。
鯉のぼり大河の空を泳ぎをり(6点)
静可愛
[特選]
大河の空の比喩がお見事です。共感出来ます。──杉尾芭蕉
ひとひらの雲をひとのみ鯉のぼり(3点)
fuumin1970
[特選]
青空に泳いでいる鯉幟が洒脱に描かれてお気に入りの句です。「ひと」の
韻も良いですね。──reiwa99
鯉幟百尾連山見晴るかす(3点)
mjt
[特選]
景のおおきな句で、勇壮な鯉幟の軍団が想像されます。──三太郎
[作者コメント]
鯉幟を数える単位は旒 (りゅう)ですが、敢えて尾としました。
次回の兼題は「梅雨」となります。
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