インターネット句会「令和4年5月例会」を終えて-「鯉幟」 | 俳句のとりな

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今回の兼題は「鯉幟」です。

これまで、先人によって、たくさんの鯉幟の句が詠まれてきましたが、それら

とは違う観点から詠まれているかどうかが、選句のポイントとなります。

48句のうち18句が兼題の「鯉幟」がらみでした。

「鯉幟」を詠む場合、「鯉幟」そのものを詠む、その周辺を詠む、まったく異なっ

た物や事柄を取り合わせることなどが考えられます。

18句のうち特選となった句は、次の通り。


鯉のぼり大河の空を泳ぎをり(6点)
静可愛


[特選]
 大河の空の比喩がお見事です。共感出来ます。──杉尾芭蕉



ひとひらの雲をひとのみ鯉のぼり(3点)
fuumin1970


[特選]
青空に泳いでいる鯉幟が洒脱に描かれてお気に入りの句です。「ひと」の

韻も良いですね。──reiwa99


鯉幟百尾連山見晴るかす(3点)
mjt


[特選]
景のおおきな句で、勇壮な鯉幟の軍団が想像されます。──三太郎

[作者コメント]
鯉幟を数える単位は旒 (りゅう)ですが、敢えて尾としました。


次回の兼題は「梅雨」となります。



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「はじめまして」(第1回)
https://ameblo.jp/originalk/entry-12515820857.html