俳句エッセイ   啓蟄のカレー味見の童かな | 俳句のとりな

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俳句を愛するかたとともに

 

普段、ピアノの音などしなかった、近くの家から、「エリーぜのた

めに」が。


不思議に思っていましたが、 やがて、 小さな女の子の姿が、ち

らり。

 

一斉休校のため、他県から疎開してきたものと思われます。


また、 ウイークデイには人気のない公園にも、何人かの児童や

親子連れの姿が見られるようになりました。

 

授業の無くなった児童らは、 それぞれ一日の過ごし方を模索し

いるようです。

 

本日は、風の強い一日でしたが、「啓蟄」で、蟄虫啓戸(ちっちゅ

こをひらく)の時季。


この頃、冬ごもりしていた虫が地上に這い出てくると言われてい

ます。

 

一坪菜園を、 毎日少しずつ耕していますが、 時折、土の中から

幼虫が出て来ることも。

 

周知の通り、啓蟄は春の季語になっていますが、そのほか、同じ

よう意味の季語に、「地虫穴を出づ」が。

 

ホトトギスでは、「啓蟄」の傍題とし、別に「蛇穴を出づ」を独立した

季語としていますが、角川では、蛇や蛙、蜥蜴なども「地虫穴を出

づ」に含まれるとしているようです。

 

いずれにしても、暖かくなって、土の中で過ごしていた、生きとし生

けるものが、目覚め、春たけなわの晩春へと移りゆくことに。

 

 


隣りの家の桜が満開状態に。
一足早い夜桜を堪能させていただきました。(写真)


[今日の一句]

 

・閉ざされぬ防空壕や地虫出づ

 

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馴染みのない季語を詠むには-夜濯
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