ベートーヴェン(1770-1827)はウィーンで活躍したドイツの作曲家。
九つの交響曲と五つのピアノ協奏曲、歌劇などを作曲し、聴力を
失いながらも自己の様式を確立したことで、よく知られています。
生涯独身でしたが、 結婚を望んでいなかったわけではなく、熱烈
に愛情を捧げた幾人かの女性と交際があり、 「不滅の恋人」あて
の恋文が残されているとのこと。
ピアノソナタの「月光」や「熱情」は、こうした女性なくしては、うまれ
なかった作品と言われています。
九つの交響曲のうち、ベートーヴェン音楽の頂点とされるのが、第
九交響曲<合唱>。
日本では、年末ともなると、恒例行事のように、あちこちで、演奏
会が行われます。
研究家によれば、 ベートーヴェンは作曲に30年をかけ、 1824年
になって、ようやくウィーンで初演にいたったとか。
指揮者のベートーヴェンは、 演奏が終わっても聴衆の喝采に気
付かず、アルトのソリスト・ウンゲルが正面に向かせて、知らせた
と言われています。
第4楽章に、シラーの詩「歓喜に寄す」の一部分の独唱と合唱が。
冒頭の、次のフレーズ、
「おお、友よ、これらのような音ではなく、
もっと快い、喜びに満ちた調べを歌おうではないか!」
は、ベートーヴェン自らが作詞したものとのこと。
「~ひざまずくか、幾百万の人々よ、創造主を予感できるか?
世界よ!探そう!彼を、星空の彼方に。星の彼方には必ず居
られるのだ」
と締めくくられますが、ベートーヴェンは、完成の三年後、雷鳴
のとどろくなか、この世を去ることに。
カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー楽団による、「第九」
を聴きました。
いろいろなかたが、指揮していますが、カラヤンによるものが、
落ち着いて聞けるようです。
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・ふりゐたる銀杏落葉や第九聴く
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