神風第伍話あとがきといろいろ
ドタバタのうちに今回も無事終了
9人という過去最多の人数で開催された
僕は毎回、自分の中でテーマを定めて作るのだけれど
それはひとところに縛られず自由な発想と可能性をより広げたいが為
冒険は怖くもあるが、何でもやってみないと分からないもの
定番やお約束もときには大事だとは思うけれども
今回は、帝國を語る上で重要な要素のひとつ『笑い』に注力してみたつもりである
『笑い』とはなんぞや?どうしたら臣民のみなさんを笑わせられるのか?笑いのメカニズムとは?
そんなことを考えながら用意していた
笑いは意表をつくこと、笑いとは共感、人のイマジネーションを刺激すること
非常に高度な技術を要する
突き詰めるほどに、お笑い芸人さんたちとはものすごく頭を使い、テクニックを駆使しているのだなあと痛感させられます
ある意味それは、観客との真剣勝負
本気で笑わせにかかって滑ったときのショックといったらありません(笑)
シリアスでかっこいいシーンや台詞などは、比較的やりやすいのですけどね
得手不得手もあるだろうけれど、僕はそっちのほうが得意かな
でもコメディ、笑いのセンスというのは本当に直感力を要するし、よりイマジネーションを強く持たなければ作れない
でもだからこそウケたときの快感もひとしおというわけだね
公演時間2時間少々で、かっこいいリッターを見せ、存分に笑ってもらい、なおかつストーリーも成立させるというのはものすごく大変なことで
そんなときに限って、カノーンが前半と同じくらいの時間を消費したりするもんだから、もうカツカツである(笑)
となると、全体の尺を伸ばすか、限りなくブラッシュアップするしかなくなる
でも昔のように3時間近くの公演時間には恐らく僕らも臣民のみなさんも体力的に耐えられない(笑)
若さと勢いでやってきた過去から、経験からくるテクニックでやりくりする現在へ
やはりそのときどき、時代というものはあるのだろうね
それが歴史をリスペクトし継承しつつ、今の時代にシフトしたやり方を、ということに繋がるのではないだろうか?
そんな意味で毎回が試行錯誤、紆余曲折である
僕はひねくれ者なので、どれだけみなさんの予想を裏切れるかを常に考えてしまう(笑)
似たり寄ったりなものばかりでは飽きてしまうし
たまにはぶっ飛んだものにしてしまうのもありなのではないかと思う
文字通り『面白ければなんだっていい』と開き直れるくらい、くだらないけど面白いと言ってもらえるのならそれも本望
ほら、男の子ってバカなので
男同士でくっだらないことでバカ笑いしたりするじゃないですか?
きっとそれはいくつになっても変わらないし、そんな男たちのバカっぷりを見てもらえたら良いんじゃないかしら(笑)
それが男性だけのリッターならではの特色でもあり個性でもあるのかもしれないね
男はいくつになってもバカな生き物だし、夢を追うもの
夢の先に何があるかは分からないけれど、ただただ歩き続けるもの
ひとしきり歩いて、ふと立ち止まって振り返ったときに、後ろに足跡軌跡ができているもの
それを、お前らバカだけど面白いから観てやるよと言ってもらえるなら、それで良いんじゃないかなと、そう思うよ
じゃあ面白かったと言わせてやるよと、それが真剣勝負ってやつなのではないかしらね?
きっとその為に辛くても苦しくても歩き続けるのかもしれないし、歩みを止めてはいけないのだろう
振り返ったときに後悔しないように
別に世間からしたら大したものではなかったかもしれないけれど面白おかしい人生であったなと思えるように
今しばらくは歩いていきます