巡る季節


こんにちは。

Open Sesameの福岡です。



「あ、咲いてる!」

そんな桜を、

チラホラみかけるようになると、降る雨。



でも、この雨が

開花を進めるそうですね。




桜の季節が、また巡ってきました。





  
巡る気持ち


昨年末、

何かの拍子で読んだ「ボルボ」の記事をキッカケに


岸田奈美さんの存在を知りました。



内容も語り口も

引き込まれる要素だらけで


それからいくつか他の記事も読んだけど

まとめて読みたくて本を買いました。



古本屋で。

あるもんですね。



彼女の本より先に見つけた

ママ上の本も一緒に抱えて帰り



2日で一気読みしました。




いやー、

パワフルだ。





そして

私の中に、1人の男性の姿が浮かび上がりました。




彼は何歳だろう。

20代じゃないかなーと思うけど

マジマジ顔を見てないし。



でも、あの爽やかさは

やはり若さから来るような気がします。




あれは数年前。




雨の降る朝、

傘をさしてサロンに向かっていました。




何でだったかは忘れたけど

その時の私は、あまり元気じゃなかった。



イライラか、モヤモヤか、

どんよよよん…か、


とにかく

朝からの雨も相まって


ためいき吐き吐き歩いてました。




そしたら


「おはようございます!」


と元気な挨拶が聞こえ、



「おはようございます」と返しながら

顔を上げてみれば




笑顔で傘をさして仕事に向かってる彼は

傘が役目を果たしてないくらい

スーツが濡れていました。




歩く度に上半身が左右に大きく揺れ

両膝は曲がっていて

歩くのがとても大変そうでした。




それでも

リュックを背負って

上手にバランスをとりながら


すれ違いざまに

笑顔で挨拶までくれる彼のお陰で



一気に視界がパーッと晴れて



「声掛けてくれて、ありがとう!」


と、心の中で叫びました。







なんで言葉にしなかったんだろ。







その彼と似たような男性を

最近ときどき見かけることがあって。




場所は全く違うエリアなので

別人かもしれないけれど




歩く姿を見かける度に


信号待ちで話しかけようかな



あの時はありがとう!って

言ってみようかな



と思うのです。




でも、


信号待ちは呼吸を整える大事な時間かな。




とか、



向こうは覚えてないよな



とか、




ついつい


言葉を飲み込んでしまいます。




せめて



横断歩道さえも我が物顔で渡る自転車たちに

ギロギロ目を光らせ

なんかあったら即、駆け寄るど

くらいの気持ちではいるのですが。





そんなことを巡らせてた中で



ママ上の本を読んで。






「このままで、良かったかもな」


とも


「今度、信号待ちで一緒になったら

挨拶してみようかな」


とも



感じた




そんな話でした。





あの日の君ーーー、

ありがとうねーーーー!!