店をやめてからの数か月の記憶があんまりない。
というのも、眠ってばかりいたからだと思う。
折角手に入れたフリーの毎日だけれど、
旅行に行くほど元気ではなく、
かといって、やりたい仕事があるわけでもなく、
新たな人生の目標があったわけでもない。
内心、焦る気持ちもあるわけですよ
何か見つけなくちゃって。
長年続けた店をやめてまでしたかったことはなんなのか?
と。
自分発掘テスト、みたいなものとか試してみたり、
自己啓発本読んだりとかもこの時はしていた。
で、ある日、気が付いた。
「 私が今やりたいことは、眠る事、休む事だ 」
ただ休みたいってだけのことが、どんだけ盲点になっているんでしょうね。
でも、やっと、自分が本当に求めていることが分かって、
すっきりして、
そこからは、眠りまくりました。
眠って、起きて、近所のカフェでコーヒー飲んで、洗濯して、ご飯作って、
そして、また眠る。たっぷり眠る。
そんな、なんでもない毎日があったお蔭で、
土気色していた顔色もよくなり、
自分で作ったごはん、うまっ!と感じたり、
季節の訪れを肌で感じたり、
近所を散歩しながら、夕ご飯の匂い嗅いで懐かしい気持ちになったり。
そう。身体感覚が正常に戻ってきたのです。
私の身体は相当強く、
身体感覚が回復することを望んでいたのでしょう。
だからこそ、私になんとか休息をとらせようとしていたのでしょう。
頑張り屋さんや、責任感の強い人は、
何か動いていないと落ち着かないとか、
何か目標を見つけないといけないとか、
自分にプレッシャーを与えがちで、
もちろん、それが上手くいっているときはいいのだけど、
頑張り屋さんが、ある日
やりたい事が何も思い浮かばないとか、
目標を見失ったとか、
仕事や子育てなどのやることがなくなったとか、
それらは、
身体と心が休みたがっているサインかも!
だから、そんな時は、新たなプレッシャーを自分に与える前に
自分の身体とハートに訊いてみましょう。
「本当は休みたいの?」
休むことは、人生における仕事の一つです。
休む時にちゃんと休むから、動くときにちゃんと動けるようになる。
休むときは、罪悪感など持たずに、
思いっきり休みを堪能しましょう~。それも大事な仕事です。