昨今はシューズの開発競争も一頃よりは落ち着いた感が有りますが、
数年前からみたらもう異次元の進化ぶりです。
ソールは劇的な進化を遂げていますが、意外と見落とされているのはアッパーです
確かに各社似たような(失礼!)ソールを出していますが、実際に足を入れて合わなければ何の意味もないです
むしろ、本当に重視しなければいけないのはご自身の足とシューズの足形、素材の相性です
どんなに画期的なソールでもシューズの中で足を固定出来ないなら、シューズの設計意図の機能が発揮出来ないだけでなく
怪我の元にもなります。
日本人の足形が”幅広・甲高”と言われて久しいですが、本当にそうでしょうか?
昭和後期から平成生まれの方で幅広甲高な人って意外な程少ないです。
むしろ、幅が狭く、甲も低い方が目立ちます。なのに何故幅広甲高と言われるのか?…踵の骨が小さい方が多いです
踵の骨が小さくて普通にの幅だと見た目に幅広に見えてしまいます
それに人間はどうしても楽な物を求める傾向が有るので、足がむくむからとか、締められて痛くなるからと
緩いシューズを求める傾向が有ります。
緩いと着地の際にブレたり小指側からの着地になって爪が黒くなったりします
また、昨今多いソールが船底みたいなロッカー構造になってる物だと上手に推進力に結び付きにくくなってしまいます
それをインソールで滑らないように…本末転倒です。
ソールの幅が広いと無意識にシューレースを締め込むのは、体感的にシューズの緩さを解決しようとしているんです
であれば、元々のソール幅と足幅をマッチさせて締め込まなくても良い感じにフィッティングさせる事が肝心です
あくまで人間の足でご自身が使われるものですから、機械の規格品の部品とは違います。
サイズさえ合わせれば使えるなんて簡単な物じゃないです。むしろサイズはあくまで目安で、足形とシューズの形の
マッチングが最も肝心です
そこから更に新品から履き込んだ感じまでを連想してサイズ決めが必要になります
〇〇さんが勧めていたからとか、何となく格好いいからとか、良さそうだからで決めてしまうと、”何か違う???”
ずっとそんな感じのシューズ難民になってしまいます
足の形から筋力からピッチから…そして何より感覚や求めている好みが違うから意見は参考にしても絶対じゃないです
その辺りの悩みや相談を受け持つのがショップの責任であると考えてます