【監督】マシュー・ボーン
【原題】Argylle
【制作国】 イギリス/アメリカ
【上映時間】139分
【配給】東宝東和
【出演】ブライス・ダラス・ハワード(エリー・コンウェイ)
サム・ロックウェル(エイデン)
ヘンリー・カビル(アーガイル)
【公式サイト】
「アーガイル」というスパイ小説でベストセラー作家となったエリー・コンウェイが、現実の世界でも悪のスパイ組織に狙われるという、虚実入り交じったお話でした。小説の中の主人公であるアーガイルがエリーの前に登場するなど、最終的に夢オチになる以外にないんじゃないかと思って観ていましたが、当方の予想を裏切る方向で収束したので、その点は非常に良かったです。
スパイ物でありながら、ミュージカルっぽい演出が随所にあったり、コメディタッチで描かれたりと、肩が凝らずに観られたのも良かったかなと思います。特に終盤の銃撃戦は、歌舞伎の切り合いとか格闘シーンを想起させるもので、笑ってしまいました。まあちょっとやり過ぎという気もしないでもありませんでしたが。また、エリーを助けたエイデンが、「スパイはそれらしくないのがいい」と言い、現に彼はジェームズ・ボンドに比べると全然いかしておらず、それが本作の一つのテーマだったのかなとも思ったところでした。
そんな訳で本作の評価は、★3とします。
総合評価:★★★
詳細評価: