皆さんこんにちは。
オーラボーテエムズの三牧尚史です。

突然ですが、永倉新八という人物をご存じでしょうか。

幕末期に新撰組の二番隊の隊長として活躍した人物です。
あの有名な天才剣士・沖田総司をも上回る剣の使い手とされており、
沖田総司が引退してからは、一番隊も同時に指揮していたそうです。
「沖田総司より強いのになんでマイナーなんだ」と思う方もいるかもしれませんが
沖田総司には「強い」以外にも「美男子」「病気で夭逝」というドラマがありましたので・・・


さて、この永倉新八という人物は新撰組のほとんどの作戦で最前線に立って活躍し、仲間が次々と倒れていくなか新撰組の隊士としては珍しく大正時代まで長生きしました。
新撰組を離れてからも数々の戦場で目撃されていますが、55才のとき日清戦争に参戦表明したときにはさすがに「お気持ちだけで」と断られたそうです。

晩年は小樽に移り住んで、新撰組の実録を残すのに尽力したそうです。新撰組は幕府の組織だったので当時は悪者扱いだったようですが、今語り継がれている新撰組の良い面は永倉新八の功績が大きいと言われています。
孫と映画を見に行くのが好きなお爺ちゃんだったようですが・・・その時期にも大学や刑務所で剣術指南を行っており、「絡んできたヤクザを一睨みで退散させた」などというエピソードも残っています。

しかし、これほどの歴戦の剣士も、虫歯には勝てなかったようです。
永倉新八は大正4年1月、虫歯が原因の敗血症で亡くなりました。
敗血症とは、全身の至る所が炎症を起こす病気です。
通常、虫歯がひどくなってもせいぜい歯ぐきや顎の炎症程度ですが、これが全身に広がってしまい、多くの臓器で炎症が起こるのです。

これは決して昔の話というわけではなく、抗生物質が発達した現在でも敗血症で多くの方が命を落としています。
つい先日も「アメリカで虫歯の治療を受けられず死亡する人がいる 」というニュースを見ましたが、この敗血症も原因のひとつであろうと思われます。
私の友人の父親も、歯周病が悪化して脊髄に菌が入り、長期入院するはめになったそうです。
アメリカは日本のように国民皆保険ではありませんので、大半の国民は民間の生命保険を利用します。しかし貧困などで生命保険に入れない方にとっては、1本数万から数十万円もする高額医療になります。
日本は国民皆保険のおかげで、虫歯が原因でそういう事態になることは少ないですが、「虫歯や歯周病を舐めていると命を落とすこともある」という認識はしておいた方がいいですね。

今年2015年は、永倉新八没後ちょうど100年にあたるため、年賀状にもこの話を使わせていただきました。