返事をした理由は3つある。

 

ひとつは、日本語の上手な韓国人に韓国語を教えてもらえたらラッキーキラキラという下心。

 

もうひとつは、彼の丁寧な言葉遣い。

 

それから、もう一つは…多分寂しかったからだと思う。

 

その頃の私は29年も連れ添ったダンナと離婚が決まっていた。

これはまた別の長い話になるのだけど、それはまた後述しようと思う。

二人とも全く憎み合っているわけではないけれど、もうやっていけないという結論に達していた。

 

 

2月ごろには別居を始め、最低限必要なやり取りをしている状態。

そんな時にやってきたメッセージがぽっかり空いた心の中にストンと入ってきた。

 

私が住んでいる場所と彼が住んでいるブリティッシュコロンビア州の時差は17時間。

私は彼より17時間先の世界を生きている。

 

 

「この時間帯、大丈夫ですか?」

 

私の都合を気遣ってくれる優しさ(今思えば当然のマナーだけど)が心に刺さった。

(変な人だったら、すぐブロックしてスルーしちゃえばいいか…。)

 

そう思った私は、彼とのやり取りを始めた。