すべての結末と、その先の未来。 | Tragic Night-ophelia 20mg オフィシャルブログ-

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君の夜に想いをひとつだけ

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こんばんは、おふぇたんだよ。


どんな風に書き出していいのかわからないくらい、いろんなことがあった週末でした。
振り返りながら、たくさん考えてたことを記そうと思います。

★・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

4月11日は京橋ベロニカで、10周年を記念したおふぇたんワンマンをやる予定でした。
いろんな対策をしながら準備を進めていましたが、残念ながらあと3日というところで開催は叶いませんでした。
どれだけ抗っても、どうにもならないことはあるのだと痛感しました。

悔しさはたくさんあるけれど、延期が決まったことや代替イベントを打たせていただけたおかげで、気持ちはかなり前を向きました。
自粛を求められ、周りがイベントの延期・中止を決める中、あくまで決行を貫いた私。
そこにどんな事情があったのか、僭越ながらお話させてもらおうと思います。

私は2014年に初めてワンマンを行ってから、毎年4月に周年ワンマンを行ってきました。
デビューしたこと、活動を続けられたことを祝う周年ワンマンは、私にとって通知表のようなものでした。
そして、自分のやりたいことを思い切り表現できる唯一の日でもある。
年に一度のその日を夢みて、日々の活動を行っています。
そんな周年ワンマンを、去年初めてお休みしました。
2017年、2018年と思うような結果を残せなかったからです。
結果がすべてではないと言いますが、私にとって音楽活動は仕事であり、趣味ではありません。
結果が伴わないと続けられません。

2018年のワンマンが終わり、その結果を受け止めて。
私は10周年という節目に、アーティスト活動を終えようと思っていました。
残された2年という時間を使って引退後の生活の準備を整え、最後にワンマンをやってお別れしようと。
その決意はとても固かったのですが、お世話になった方にその報告をしたところ強く止められまして……。
それだけならきっと揺るがなかったんですが、全力で支えるから頑張ろうって言ってくれたんですよね。
結果が出せなかったからやめるなら、出せばいいんだろと。

それから、辞めるためのワンマンではなく、続けるためのワンマンを目標に、2年を過ごしました。
2019年のワンマンは準備期間としてお休みをして、たくさん主催もやったし遠征もしました。
辞めることしか頭になかったのに、バンドやアコースティックなど、もっとやりたいことがたくさんできました。
守りたいものも、背負うものも、たくさんできました。

集客が伸び悩み結果も出せなくて、まだ進めるのかもう落ちるだけなのかわからなくて、毎日不安で不安でいっぱいだった。
引退するぞって時にお客さんが少ないのは悲しいから、引退ワンマンで最高動員できる内に辞めたかった。
その時は来年?いや、今なのかもしれない。
自分の存在価値がわからなくて、悲しかった。怖かった。

そんな考えが、少しずつ薄れていって。
ゼロにはならなかったけど、引退を急ぐ気持ちはなくなりました。
少なくとも、やりたいことやりきってから終わろうと。
そのためにはまず、10周年ワンマンを成功させよう。情けない自分とお別れするために。
私にとって今年のワンマンは、ophelia 20mgを続けるためのワンマンでした。

みんなのことがどうでもいいわけじゃない。
私だって安心してステージを見てもらいたい。なんの制限もなく。なんの不安もなく。
だけど、たとえひとりぼっちになっても歌いたかった。
この日を夢みて生きてきたから、いろんなことを乗り越えられたの。
私にとって10周年ワンマンはやるか、死ぬかの二択でした。
それくらいすべてを懸けた公演でした。
……そんな気持ちもあって、選ぶ余地があるなら決行すると決断しました。

いざ会場が使えなくなって、中止せざるを得なくなって。
たくさん泣いて、考えを巡らせて。
そのとき初めて延期という選択肢が見えました。
この日じゃなければ意味がないって思っていたけど、この公演をやらずにして前に進めるのか?
たくさんお世話になったお客さんたちに、実際に見届けてもらえないままでいいのか。
そんなの嫌だなって。
そう思ったから、このタイミングで延期を決めました。

どうせ延期になるならもっと早くしてくれたならって思う人もいるかもしれないけど、それは違っていて。
本当にダメになるまで足掻いたからこそ辿り着いた答えなの。
だけど、たくさん迷惑と心配をかけてしまったよね。
本当にごめんなさい。

きっと、こんな状況でワンマンをやることを諦めなかったこと、代替イベントを行ったことでいろんな変化が起きると思います。
出られなくなったイベントもあるだろうし、主催に出てくれなくなる演者さんもいると思います。
そんな未来も覚悟して、私はワンマン開催を目指しました。
不安がなかったといえば嘘になるけれど、譲れない想いがあったから頑張れたし、なによりも自業自得なので弱音は吐けませんでした。

4月11日という自分にとっての大きな節目の日に、ワンマンはできなかったけど新曲を望んだ形で届けられたのは、失うものが多くても私にとってすごく大切で意味のあるものでした。
だから、出られるイベントが減っても、主催に出てくれる演者さんがいなくなっても、初心に戻る気持ちで頑張りたいと思ってます。

こんなこと言うの、すごく身勝手で甘い考えだってわかってるけど、それでもお願いさせてほしい。
どんな形に変わってもいいから、これからも私の活動を見守ってもらえませんか?
自分なりにできること、伝えたいことを逃げずに届けるから。

★・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

もしね、10周年ワンマンができていたら、この話は胸にしまっておくつもりでした。
趣味を楽しむのに邪魔な情報だと思ってたし、お情けでステージを見られるのも嫌だったから。

私の気持ちなんて誰にもわからないし、わかってほしくもないと話したことがあるけど、それはophelia 20mgが思い悩む感情は本来見せるべきじゃなく、世界観を守るために隠していたいと思ったからです。
昔は全部わかってほしいと思ったし、なんでも吐き出しちゃってたけど、10年活動を続けたからこそ、こんな風に思えるようになりました。
少しは大人になれたかな、まだまだかな。
結局伝えることになってしまったけど、みんなに考えてたことを知ってもらえたのは少しだけ嬉しいです。

よくよく見たら弱虫で頼りない私だけど、自分の選択に胸を張ってステージを届けたいと思います。
来年の11周年はもちろん、もっとずっと先の未来まで、ophelia 20mgでいられるように。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。