僕は覚醒剤取締法違反で逮捕された、元教員です。
今日は金曜日。
土曜は不定休なので、明日も普通に仕事なのですが、それでも金曜日というのは嬉しいものです。
昨日はどういうわけか、本業も副業もうまくいった気がして、スッキリしています。
やっぱり仕事に捉われがちだな、と思います。
働いていたら、誰でもそうですよね。
その対価として給料をいただいているわけですから…
僕は、いわゆる回復施設(ダルク)に入りませんでした。
一番の理由は、お金です。
ダルクに入る多くの人は、さまざまな理由で生活保護を受けます。
僕の場合その対象ではなく、月々の生活費から寮費など、さまざまなものが全て自腹となります。
免職となったため、無収入かつ退職金もゼロ。
月20万は出ていくと考えて、年間140万円…
回復が大事だとはわかっていても、お金への執着がひどいため、今後の人生を考えたときに諦めました。
ダルクに入所していた方には失礼な話なのですが、数年間は、今後の人生での履歴書上の空白期間となります。
年齢的にも再就職できる可能性があるなら、1日でも早く仕事をすべきだ…
そう感じました。
また、ダルクに入っても再使用を繰り返したり刑事施設行きになったりする可能性もゼロではありません。
結局は自分次第なので…
数カ所のダルクを、親やパートナーに付き添ってもらいながら見学しました。
共同生活が苦手な僕は、なかなか気が進まなかったものの、これ以上周りに心配をかけたくないから止むをえない…とも思いました。
でも、結局働く道を選んだのです。
僕が一人ぼっちなら、今の生き方とは違う毎日になっていたでしょう。
口だけうまくごまかして薬物を再使用していたかもしれません。
あるいは、ダルクに入所してそこで回復に努めていたかもしれません。
僕は、見離さず気にかけてくれるパートナーがいるし、
自分の自慢しかしない能天気で天真爛漫な父もいるし、
こんなことになっても繋がってくれている薬物など使わない友達もいるし、
教え子やその保護者、そして元同僚もいます。
だから自分で勝手にいじけていただけで、実は恵まれているんです。
そのことに気づいたはずなのに、依存症は定期的に悪い顔をのぞかせます。
そして、支配しようとします。
例えると、流れるプールの淵に流されないようにしがみついている感じかな。
だけど、来月のNAバースデーでクリーン一年を祝ってもらうことになっています。
それを近くのNAグループあちこちでアナウンスされているとしたら、それは抑止力にならないわけはありません。
薬物を使わないことに関しては、まだまだ他力本願な僕ですが、
いつか「自分のために使わない」と心から思えるようになりたいです。
写真は昨日の夕方の空です。
季節は進みますね。