イエメン―権力の空白を狙ったアルカイダ | シリコンバレー 起業分析班

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イエメンでは、2011年以降アルカイダの関連組織(アラビア半島のアル・カイーダ、AQAP)が勢力を拡大し、南部アビヤン州などにおいて勝手に建国を宣言するなど、新たな脅威となっています。 

イエメン第2の都市アデン市内では、武装勢力の侵入を防ぐため、いたるところにチェックポイントがあります。

AQAP
 が支配した地域では、治安部隊のスパイと疑われた人物が裁判無しで処刑されるなど、状況は極めて悪化しています。

2012年に入ってからもAQAPは、国内の混乱に乗じて軍部隊の配備が手薄な地域に攻撃を仕掛け、支配地域を拡大しています。4月中旬にはラウダル周辺で、双方あわせて数百人の死傷者を出す戦闘が起きています。

イエメン軍は、米軍の無人機(UAV)の支援を受けて特殊部隊を投入してAQAPの掃討作戦を進めていますが、サレハ前大統領派と、国内他派の対立が続いているため、治安状況は改善していないようです。

イエメンが、失敗国家ソマリアの様に成りはしないかと危惧されるところです。