『花園の迷宮』の原作者山崎洋子原作のミステリーを映画化。
『花園の迷宮』は内田裕也の怪演と島田陽子の
突き抜けた凄まじい演技で面白い作品だったが…
あらすじ
森岡沙季(清水美沙)は介護士として立花家に住み込みで働くことになった。
立花家は代々医師の家系で現在は婿養子の隆二(本田博太郎)が
病院を経営しているが妻の香織(朝加真由美)との関係は冷え切っていた。
沙季は香織の母親で一族の頭領の久代(鰐淵晴子)の世話をするのが日課であった。
やがて沙紀季は前任者の恭子が何者かに殺されたことを
家政婦の田所(宮下順子)から聞く。沙季の努力で気難しい久代も
沙季に次第に心を開いていくようになった矢先に…
重要な点(以後ネタバレあります)
エロティックなミステリーという触れ込みでもあり、
上流階級の家庭に起きる連続殺人劇(横溝正史風)を期待してみたら
思い切り肩透かしを喰らった感じ。
おどろおどろしい家族関係がおどろおどろしく描かれていない。
むしろあっさりした淡白な映像。だからと言ってエロチックかというと
それも寸止め。主演の清水美沙がとても美しかっただけに残念。
要するにエロでもスリラーでもない上にオチもドンデン返しもない。
探偵や刑事も出てこないのも悲しい。
主役の一介護士が謎解きしますがあくまで推測にしか過ぎないことを語っても
客観性も法の裁きもない。ただのファンタジー。
良かった点
主演の清水美沙、朝加真由美、朱門みず穂ら女優陣が
美しいだけにもっと乱れた関係を観たかった。
鰐淵晴子も貫録だった。
悪かった点
ロケ地の八ヶ岳ロッジは数多くの映画やドラマでロケに使われた名所。
そこは素敵だった。