みつばち 小倉アイス | ★昭和語録ブログ@おpapi★

みつばち 小倉アイス


   【 お花見がてら、懐かしの「小倉アイス」を楽しみましょうか♪ 】




      小倉アイス


   



   私が子どものころの “アイスクリーム” の定番といえば

   「当たりがでたら、もう1本!」 という…

   あの、四角いアイスバーでした。



   小学生のころは、そのアイスを、10円で買ってましたっけねぇ~

   今思うと… 10円という価格は、安かったのか? 高かったのか?

   というのも… 10円あれば、“お絵描き”の道具が買えたのです。



   近所の雑貨屋さんで、

   鉛筆が5円。 画用紙が3円。 切り売りの消しゴムが2円。

   この3点セットが10円で買えた時代でした。 だから、よく親に

   『 ねえ! お絵描き道具を買うから、10円ちょぉだぁ~い♪ 』

   と言っては、アイスを買いに行った記憶があります。

   なんで、『 アイス買うから10円ちょうだい! 』 とは、言わなかった

   のか…?  でも、そういうところが、昭和の子どもなのです。

   ( え? 「そんなの、おまえだけだ!」 って? )




                   * * *




   そんな、時代に、なかなかクチにすることができない、ちょっとだけ

   高級な、アイスがありました。



   昭和40年代のはじめころ。

   大事な買い物がある際には、よく、となりの町まで歩いて行きました。

   とある大学に沿った急坂を登ったら、その町の商店街。

   坂を登りきって、汗ばんだ額を腕でぬぐった時、きまって目にするのが、

   「名物 小倉アイス」 の旗。



   日傘を片手に、ハンカチで汗を拭いている母の顔を見上げると、

   視線が合い…

   通常ならば 「必要の無いモノは買いません!」 と一喝されるのに、

   その時ばかりは、無言で、意見が一致します。



   そして… 甘味処のお婆ちゃんに 『小倉アイス2つね~』 と、大声で

   私が注文をしたものでした。




                   * * *




   30年ぶりに、仕事で、その町に訪れたとき…

   あの、甘味処のお店は、すっかり無くなっていました。

   代わりに、大きなビルが立ち並んでおり、昔そこに何が建っていたのか

   想像すらもつかない状況。

   何とも言えない… 複雑な寂しさです。




                   * * *




   そんな、幻のような記憶の中の「小倉アイス」が、なんと、身近な所で

   「めいぶつ」として人気を博していることを知ったのは、つい最近の事。

   懐かしさのあまり、思わず顔がニンマリ! さっそく、寄って来ました。



   上野の駅を降りて、中央通りを、松坂屋さんを目指して歩きます。

   春日通りを右に入って100mほどの所にあるのが、

   甘味処 「みつばち」 さん。

   目印は 「小倉アイス」 と書かれた水色の旗。



      



   食べましたよ! 5クチ程で、ぺろっと、食べちゃいましたぁ!

   幼い頃食べた「小倉アイス」と同じ「もなか」の皮に入ったアイスです。

   もう! 感激です!

   甘さ控えめで、あっさり! とことん「和」の、お味! 皮はパリパリさくさく!

   う~む… 楽しかった幼少時代がよみがえる。



      



   『 あぁ… 小倉アイスよ! ありがとう!

     みつばちさん ありがとう! 』



      



   なんと、「みつばち」さんは、創業明治42年の老舗。

   もともとは、氷の卸業で、冷夏のために売れ残ってしまった氷あづき用の

   ゆであづきを、アイスクリーム製造機に保存して置いたら…

   翌朝、何とも “美味しい物体” が誕生!

   小倉アイスは、そんな偶然の産物だった。 とのこと。

   ここは、まさに、『 元祖・小倉アイス 』 のお店なのです。

   私は、寄寓にも、伝統ある「小倉アイス」を食してしまった! つう訳ですな。






   桜の花もキレイな、この時期。

   お花見の帰り道、歩きながら小倉アイスをパクつくのも、オツなもの♪



     


   「甘味処 みつばち」 さんでは、

   店内でも、あんみつなどを食べる事もできます。

   お近くに、お寄りの際は、ぜひご賞味あれ。








   <データ>

   「甘味処みつばち」さん ⇒ http://www.mitsubachi-co.com/index.html








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