肥後守
【 肥後守があれば鉛筆削り不要!手先の器用さなら今の子供に負けないさ! 】
肥後守
問題です! 「肥後守」 ← これは、何と読むでしょうか?
え? なに? 肥後守 = ひご・まもる?
そんな! やだなぁ~! ダチョウ倶楽部のリーダーじゃないんだからサッ
これは人の名前ではありません。 肥後守 = ひごのかみ と読みます。
40歳代後半の人ならば、1度は見たことが、あるんじゃないでしょうか…?
職人さんの手で1本1本作られた、いわゆる折りたたみ式ナイフなのです。
* * *
今でこそ、どの家庭にも、1~2本はある、この↓ 『カッター』
これは、日本企業の「オルファ株式会社」が、考案したヒット商品です!
ガラスの破片と板チョコからヒントを得て、最後まで切れ味を持続できる様
に作られたのが、刃先をポキポキ折る 「折る刃式カッターナイフ」 でした。
オルファのカッターは、まさに、日本が誇るべき逸品! いまや、世界100
ヶ国以上に輸出するまでになり、かつ、刃のサイズや、折れ線の角度は、
「世界標準」になっているのです。 すごいねぇ~!
オルファの社名の由来が、「折る刃」だったことは、もう、有名な話ですね。
おっと… 話が、それてしまいました。 (;´Д`)
頑張ってる日本企業の事になると、ついつい、熱くなってしまうもんで…
* * *
さて、この、「 オルファカッター 」 が一般に普及するまでは、
冒頭の写真のような、小刀や折りたたみ式ナイフを使うしかなかったのです!
私の小学校時代には、よくこの「肥後守」で鉛筆を削ったもんです。
父に買ってもらった、このナイフには、 とても とても愛着がありました。
しかし、『 肥後守は、学校には、持って行っては、いけないもの! 』 と
きつく言われていたのです。 それには、私が生まれた年の、あの事件
が強く影響していたようです↓
当時、社会党委員長だった浅沼氏の刺殺事件です。
犯人は17歳の少年!
これは、世のお母さんたちに、強烈なインパクトを与え…
たちまち 「子共に刃物を持たせない運動」 が巻き起こりました。
ちなみに、「とがったナイフが、アカンなら、これで、ど~でっかぁー!」 と
商魂たくましき大阪の堺では、なんと、リング式のナイフまで登場したほど↓
昔の鉛筆は、よく芯が折れました! なので、どうしても削るものが必要!
でも、肥後守のような刃物はダメ! んで、ちっとは安全な「ボンナイフ」が
大フィーバーしたのです。 (こんなヤツ↓ね)
私たちの時代の小学生は、みんな「ボンナイフ」を筆箱に入れてました。
でも、ボンナイフだって、カミソリの刃で作られた刃物であることには違いなく…
「せんせ~い! こんどは、ツヨシ君が、手を切りましたぁ~!」
ってな事が、絶えなかったんですね! …んで、とうとう、全面禁止ですワ!
その代わり、各教室には、最新式の電動鉛筆削り機が置かれました。
(でも、あの、電動式ってヤツは、鉛筆を突っ込んで、ボ~ッとしてると鉛筆
が、どんどん無くなっちゃて、困ったもんでした…)
* * *
ところで… 現代の、鉛筆削りには、おしゃれなものが多いです!
中には、こんな、かっわいい~♪ グッズも…
わんコのクチから鉛筆を入れて、しっぽを回すと、削りカスがお腹に溜まり
おしりから取り出すんです! おまけに、しっぽを回す時に、耳も動く~♪
でもね… はっきし言って、実用的では、ありません!
も1つ! 肥後守のマインドを受け継いだ、ナイフ式の鉛筆削りも発見!
その名も 「スカッター」。 これなら、安全ガード付きで、指先も安心~♪
さっそく削ってみました。
これが… 思い通りに削れないんだよ~!
「スカッター」 と言うネーミングのくせして、 ちっとも 「スカッ」と、しません!
つうことで…
やっぱり、私は肥後守ナイフで、削るのが、いちばん かと…
どうです! この、削りっぷりぃ↑
(でも、この刃! 子どもに、持たせるのは、やはり… 怖いですなぁ)
私も、今回、お店で見かけるまで、知りませんでしたが…
肥後守は、今でも、元気に売ってるんです!
しかも、肥後守ファンのためにと、「豆肥後守」 なるミニチュア版もある!
ほら、キーホルダーのケース付きで、かわいぃ~でしょ♪
これがさぁ、小さくっても、さすが本刃! よく切れるんだワ!
現代は、「使い捨て」 が当たり前のような時代ですが…
『 道具を大切にすること 』 は、子供たちにも、しっかりと教えていきたい
ものです。
<データ>
肥後守(大) \1,260 / 株式会社イトー
豆肥後守 \1,134 / 株式会社イトー
スカッター \210 / ペナントナイフ本舗
たのしいドッグえんぴつけずり \262 / タス・コーポレイション
※ 全品、購入先は、東急ハンズ
<参考サイト>
肥後守博物館 http://www.higonokami.net/index.html
肥後守の起源 http://www.takagi.co.jp/cccafe/special/special27.php
まぼろしチャンネル http://www.maboroshi-ch.com/sun/chi_12.htm
(ボンナイフ資料)
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