万惣のホットケーキ
【 万惣名物のホットケーキは、まさしく昭和の味がした♪ 】
ホットケーキ
昔、『 ファミレス 』 という略称を、初めて耳にしたとき…
本気で、『 泥レス 』 (泥んこレスリング) みたいなもん?
と、勘違いしてた、おpapi です。 それが、何か…?
今のように、ファミリーレストランやファースト・フード店が、わんさか無かった
時代… 『 美味しいものは、お出かけの時にしか、食べられない! 』 と
いうのが、昭和の子どもにとっての、定説でした。
お出かけ先に、デパートとかがあれば、当然、レストランもありますよね。
そうなれば、日常では絶対食べられない 「お子様ランチ」 に、ありつくこと
も出来るってわけ。 …が、しかし、『 お手ごろなレストラン 』 ともなると、
そんぢょそこらには、無いものでした…
私 『 ほら、あそこに、レストランが、あるけど~ 』
父 「 んん… あれは、フランス人のために在る店なんだぞぉ… 」
私 『 へ~え 』
私 『 あっちに、難しい字の、中華屋さん みたいのが、あるけど~ 』
父 「 聘珍樓? へいちんろう! …かぁ
んん… あそこは、中国人じゃないと、メニューが読めないなぁ… 」
私 『 ふ~ん 』
このような状況下において、うちの親は、きまって、「喫茶店」 を選択!
そして、いつもなら 『 ごはんものを食べなさい!』 と言うはずなのに…
「 ホットケーキ 」 を注文する事が、許されたのです。
「 外国人しか入れないレストラン 」 に出くわすと…
「ホットケーキが食べられる?!」
私は、子供心に、「 不思議な因果関係だなぁ 」 と思ってましたっけ…。
( 要は、フランス料理や中華料理の高級レストランだった つう話。
まあ、今にしてみれば、その時の親の気持ちが分かるってもんです!)
* * *
さて、さて、この、喫茶店で作られる 「ホットケーキ」
これが、また…
ぶ厚くて、 まん丸で、 表面がイイ色に焼けていて、
四角いバターが乗ってて、 シロップがついてきて…
幼かった頃の私にとっては、 も~う、『 魅惑の食べ物 !』 でした。
ホットケーキと言えば… うちでも、よく、お子たちが、作ってくれます。
ホットケーキミックスの粉に牛乳を混ぜて、ホットプレートで焼くんです!
まあ、あれは、あれで、おいしく頂きますが…
私が、子どもの頃に食べた 「ホットケーキ」 は、全く別次元の食べ物と
言わざるを得ません!
お子たちが作ってくれた、“ぺっちゃんこ” のホットケーキを食べるたびに
心のどこかでは、 『 あぁ~ 小さい頃、喫茶店で食べた、あのホットケ
ーキが、もう1度食べてみたいなぁ~ 』 と、思っていたのです。
* * *
あるとき、“るるぶ別冊” を、眺めていると…
【 70年続いた、自慢の味。 あの懐かしい、喫茶店のホットケーキを… 】
という紹介記事が 掲載されているでは ありませんか!
『 な、なぬ !!! 』
『 おぉ~ッ これだよ! これだよ! 求めていたのは、これだってばさ!』
しかも、その店は、私が仕事柄、よく徘徊している、秋葉原電気店街の
ちょっと先! 『 よっしゃ! いざ!出動! 』
散歩もかねて、上野から、秋葉原の電気店街へ… 更に進んで万世橋!
(万世橋といえば、電車男のシーンに出てきた橋ですね)
この、万世橋を渡ると、大きな交差点があり…
正面に 「万惣」 と書かれたビルが見えてきます。
目指すは、そこの中2階のフルーツパーラー!
万惣 (まんそう) とは、弘化3年(1846)創業の、由緒正しき果物屋さん。
なんと、果物業界では、最初に宮内庁御用達に選ばれたという歴史と伝統
と信用を持つ、老舗中の老舗! ( 幕末時代からの歴史 恐るべし!)
その万惣さんが、昭和2年に、パーラーを開いたものらしいです。 そして、
なんと、そこの名物が、作家 池波正太郎も絶賛したと言う、ホットケーキ!
万惣フルーツパーラーさんのホットケーキは、知る人ぞ知る東京の名物!
なのです。 (親子三代のファンもいるらしい)
さすがに、人気のお店だけあって、土曜の午後に行ってみたら、満席!
席が空くまで待とうかなぁ? とも思ったのですが…
「るるぶ」 を持ったおじさんが… ひとり、ホットケーキをつついている図を、
自分で想像したら、へんな冷汗が、噴き出してきました!
しかも、この、お上品な、お店の中で、ブログ用の写真を撮るなんて…
ちと、こっぱずかしい~! つぅか失礼かなぁ? そんな度胸は無いょ~
訊くと、「 ホットケーキは、お持ち帰りもできます 」 と言う!
う~ん! 本来ならば、店内で焼きたてを食してみたいところですが…
“本物のホットケーキ” を、お子たちや妻にも、食べさせてあげたい!
そこで、テイクアウトすることに…
焼きあがるまでは、待ち席に座らせていただきました。 (あら、親切)
( さすがフルーツパーラー! ↓桃のパフェも、おいしそうですねぇ )
焼きたてのホットケーキの香ばしさは、ちょっとした罪です。
電車の中でも、香りまくってました!
女子高生が 「なんかぁ? 超イイ匂い? しなくな~い?」 とか言ってます。
(どうでもイイが、きさまら~! 電車の床に、座り込むな~ぁぁぁ!)
* * *
どうです? ↓これが、万惣名物 「ホットケーキ」 です。
喫茶店の雰囲気を出したくて、オレンジジュースなんか、添えたりして… 撮影!
( あ、しまった! フォークとナイフの位置が 逆じゃん! )
では、では… バターを塗って…
万惣自慢の 「濃厚な黒蜜シロップ」 を、たっぷりかけて…
あむ! 『 うッひゃひゃ~♪ うま、うまぁ 』
さすが、うわさの、ホットケーキ! 粉にも、こだわっているそうで…
冷めたものを、レンジで温めてから、食べたわけですが 『お・い・し・い♪』
そこらへんの、喫茶店のモノとは、明らかに、格が異なります!
妻も、お子たちも、「 やっぱり、ちがうね~ 」 と、感心してました。
<関連サイト情報>
万惣さんのサイト
⇒ http://www.manso-kanda.co.jp/index2.html
万惣フルーツパーラーさんのホットケーキは、2人前から
テイクアウトもできるということです。
フルーツパフェ、フルーツサンドイッチ、フルーツオムレツも名物です。
1階のくだものショップでは、こだわりのジャムもあります。
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