横浜市会議員(港北区選出)の 大山しょうじ です。
 
 横浜市の取り組みを紹介します。
 
 横浜市 自宅療養者にステロイド剤処方  
 “重症化防止に効果” 〜  NHK 首都圏のニュース
 
 
<記事全文>
 
新型コロナウイルスのいわゆる「第5波」では、感染者数の大幅な増加で病床がこれまで以上にひっ迫し、自宅での療養中に死亡する人も相次いでいます。

こうした中、横浜市では自宅療養中の人が重症化するのを防ごうと8月下旬から保健所と病院が協力して、重症化するおそれがある人にステロイド剤を処方する取り組みを始め、市によりますと効果が出ているということです。

取り組みを行っているのは、横浜市の保健所と横浜市立市民病院で、入院できない自宅療養中の人が重症化するのを防ごうと始めました。

具体的には、まず、保健所が自宅療養中の人のうち酸素飽和度の値が低く重症化するおそれがあると判断した人のデータを抽出し、市民病院に提供します。

市民病院では、このデータをもとにコロナ患者の治療経験が豊富な感染症内科の立川夏夫医師が中心となって、患者に電話して、投与が可能だと判断した場合、「プレドニゾロン」というステロイド剤を処方するということです。

ステロイド剤による治療は、中等症2以上の患者では、予後の改善効果が認められるとして強く推奨されていますが、症状が軽い患者については悪化させるおそれもあるとされます。

このため電話による診察では発症後の経過や、基礎疾患や薬のアレルギーの有無を確認したうえで処方するか判断しているということです。

この取り組みには、市の薬剤師会も協力していて、薬剤師が電話で患者に薬の説明をした後、自宅に薬を届ける仕組みになっています。

薬は錠剤で、患者自身が9日間服用しますが、病院では、処方の翌日、4日後、8日後、そして15日後に看護師が電話で健康状態を確認しているということです。

市や病院によりますと先月23日から今月3日までに109人に対してステロイド剤を処方し、このうち8割余りにあたる90人が入院することなく、症状が改善したということです。

横浜市立市民病院感染症内科の立川医師は「ダイヤモンド・プリンセスでの集団感染以降、この1年半で800人をこえる患者を治療しているが、ステロイド剤は一定以上の症状の患者には大きな効果があると感じている。いまは、治療が必要な人たちが簡単に病院に来られない状況だが病院には処方できる薬がある。あくまで、一時的なアプローチではあるが自宅療養者に効果のある治療を行うことができ、その結果、入院する人が減れば、医療の側としてもありがたいことだ」と話しています。

【ステロイド剤による治療は】
ステロイド剤による治療は、厚生労働省の「診療の手引き」でも中等症2以上の患者では、予後の改善効果が認められるとして強く推奨されています。

一方、症状が軽い患者の場合は、ステロイド剤による改善は認められず、むしろ悪化させる可能性が示唆されているとして、現時点では、使用すべきではないとしています。
 
また、副作用もあることからステロイド剤を投与する場合は医師が診療して判断し、処方後も患者が医療機関と確実に連絡が取れるようにした上で、フォローアップが必要だとしています。

【横浜市の取り組みは】
横浜市保健所と、市立市民病院では、先月23日からこの取り組みを始めました。

きっかけは、市民病院の感染症の専門医、立川夏夫医師が自宅療養者への治療が十分には行われていないとして、重症化を防ぐための投薬治療を検討すべきと提案したことでした。
 
立川医師は、多いときで1日あたり、およそ30人の患者の電話診療を行っているということで、市民病院では立川医師がこの取り組みに専念できるよう外科の医師も新型コロナの入院患者への対応を行うなど、病院を挙げた応援態勢を組んでいるということです。
また、当初は市職員が患者に薬を届けていましたが、今は市の薬剤師会の協力を得て患者の自宅近くの薬局の薬剤師が薬を届ける仕組みも構築されました。
 
横浜市健康安全課の課長の船山和志医師は「病床がひっ迫すると自宅で療養している人は本当に悪くなるまで入院できないという現実がある。これまで自宅で苦しんでいる人に対し、なかなか治療ができないことにじくじたる思いだったが、治療をできるということで急きょ、始めることになった。この取り組みがほかの医療機関にも広がっていくことを期待している」と話しています。

【治療を受けた人は】
ステロイド剤の処方を受けた横浜市内の30代の男性は「5日間、39度の熱がずっと続き、どうしようと思っていた時に医師から電話がかかってきました。このまま治らないのではないかと不安でしたが、薬を飲んで熱が下がり、やっと治り始めたという安心感がすごく強かったです」と話していました。

また、50代の男性は「特に対策や治療がない状態で40度近い熱が5日ほど続き、酸素飽和度も90%を下回って入院したほうがいいのか悩んでいる状況で、医師から実績のある治療法を積極的に提案をしてもらい、安心することができました。薬を飲み始めて熱も下がり、酸素飽和度も改善し、テレワークも始めました」と話していました。

【横浜市のコロナ病床使用率と自宅療養者数】
横浜市によりますと、市内の新型コロナ向けの病床の使用率は、ことし7月末にはおよそ50%でしたが、先月中旬には80%を超え、一時は90%近くに達しました。

その後も使用率は80%前後で推移しているということです。
また、市内の自宅療養者の数は、先月に入って4000人を超え、下旬には1万人近くに達しました。
 
9月に入っても9000人近くが自宅で療養している状況です。