アレルギーの基礎知識 その5 | 漢方と健康のブログ 群馬県太田市 大津屋薬局

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前回の記事でも述べたように、アレルゲンが体内に入ると いわゆるアレルギー反応を起こし、その結果アレルギー疾患となって症状に現れます。
しかし、一口にアレルギー反応といっても、すぐに症状が現れるもの、1日 - 2日経ってから現れるものなど、その起こり方は一通りではありません。
ここからは、これらのアレルギー反応を4タイプに分類し、それぞれについて解説していきます。

すぐに症状が現れる I 型アレルギー

最も身近なタイプのアレルギーで、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそく、じん麻疹、アトピー性皮膚炎、各種食物アレルギーなど、いわゆるアレルギー疾患として知られる病気のほとんどが このタイプに属します。

このタイプの特徴は、抗原(アレルゲン)に接すると わずか数分後には症状が現れてくることです。
そのメカニズムは非常に複雑ですが、かいつまんで説明すると以下のようになります。

アレルゲンが体内に入ってくると、それに対抗する抗原IgEがつくられますが、このIgEはマストセル(好塩基球)の表面にくっつきます。
そこに再び抗原が入ってくると、マストセルの中で抗原抗体反応が起こり、それがきっかけとなって細胞内に含まれている顆粒が外に放出されます。
そうすると、顆粒の中に含まれているヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離し、それらによってアレルギー反応が起こります。

たとえば、アレルギー反応が鼻に起こればアレルギー性鼻炎、気管支に起これば気管支ぜんそく、といった具合に発症するのです。