ジオターゲティング
2017年05月29日(月) 13時04分07秒

狼と蛇と鳩

テーマ:説教
「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。」
(マタイ福音書10章16節)
 
先日面白いニュースがありました。
 
ご存知の方も居られるかも知れませんが、ある強盗犯が追っ手を振り切るために車を捨て山に逃げ込んだそうです。警察は捜査が難航すると覚悟したとも思いますが、実はあっさりと捕まりました。なんと、強盗犯が向かおうとする先に熊が現れたからです。そりゃあ、熊だったら殺されますが、警察だったら殺されるまではしないわけで、強盗犯が追っ手の警官に助けを求めて捕まったというものです。「蛇のように狡賢い強盗が鳩のように素直になった瞬間」っていうこともできるかも知れません。
 
でも、熊をはじめとする動物にとっては人間は油断のならない、ズル賢い動物だとしか思えないでしょうね。金になると思えば、絶滅するまで取り尽くし、愛情を注いだかと思えばそれまでの愛情と引き換えに「命を頂く」。住むところを焼き払い、人間に害をなすという理由だけで駆除する。そして、それに飽き足らず、それを国家や人種、さらには主義主張の違いだけで、人間同士にまで同じことを展開する…。蛇だって、人間の狡賢さには到底叶わないって言ってるんじゃないかと思います。
 
今、卒園児達に本当に送りたいみ言葉はこれだ!と今の私は思っていますし、「蛇のように賢く、鳩のように素直」は私たちの保育でもあるはずだと思い始めました。卒園後の小学生も預かりながら思うのは、保育とは綺麗事だけを教えるものではないということです。人に渦巻く様々な欲望を知らせつつ、その中で「鳩のように素直」に生きなければならないのです。そうでなければ、純粋さ、素直さは単なる綺麗事にされてしまう。
 
事実、自主事業の保育支援事業を立ち上げ、支援事業を展開してきたこの5年間を振り返ると、「狼の群れの只中」で、「身を竦ませざるを得ない状況」になっている保護者さんやお子さんと向き合わせられ続けた5年間でした。
 
卒園式の年度末、入園式の年度始めをつつがなく終えてた一方で、保育の環境はなお一層厳しさを増してきました。教育や保育の質だけを考えればいい時代ももはや遠い過去の話。理事長や園長にとっては、受難の時代を迎えたと言っても過言ではりません。「生き残りだ」「差別化だ」を大義名分にして、昨日の友は今日の敵みたいに園児どころか保育士さえも奪い合いっていう状況です。そんな状況にハタハタ嫌気がさした私は実は、今年度限りで、木造教会と木造保育所辞することにいたしました。
 
保護者さんに「今度の園長はいつまでいる?」と問われ、「最低10年はいます」と答えたたのが10年前の今頃でした。後進に道を譲る準備も、もうすぐ完了というところまで辿り着きました。先日、木造教会の役員会に任期をあと一年としたいと申し出まいした。そして、その時に示されたみ言葉が、今日の聖句「MAT10:16  「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。」でした。
 
国の情勢を見ても、この国は本当に大丈夫なのか?と考え込んでしまうような状況です。卒園という区切りが、私たちが育て上げた園児を「狼の群れに羊を送り込むようなものだ」とすればどうでしょうか?
 
私が住んでいるところは青森県つがる市木造というところになります。大森めぐみ教会員であられた森田キヨ先生は、1945年11月に農繁期などの時に持て余されたり、労力として駆り出される子供達の姿を見かねて、また、「次代を担う子供達を守り育てる」という理念のもと保育所を立てたのが木造保育所の全身でした。その後1952年の社会福祉法児童福祉法成立に伴って、運営法人としてその土地建物を寄付されて立てられたのが木造教会です。旧西津軽郡最初の認可保育所として、当時は公立保育所の設置などにも尽力したそうです。
 
保育所の名前は、「宗教法人日本基督教団木造教会立木造保育所」ですが、その実態は、「木造保育所立木造教会」だったわけです。
 
ところで、つがる市にイオンモールがあります。なんとも中途半端な大きさで、以前住んでいた地域のイオンモールに比べれば正直モール?と疑問に思う向きもあります。しかし、話を聞いてびっくりしました。全国のイオンモールのプロトタイプがこのイオンモールつがる柏なんだそうです。それ以外にもあります。数年前、スターバックスが青森に初出店したのは、隣の市の五所川原市。さらにセブンイレブンが去年青森県に初出店しましたが、その時にも一号店はつがる市柏。実は、この人口3万4千人ほどのつがる市を中心にでき始めています。今話題の「企業主導型保育事業所」も御多分に洩れず、青森県では青森とこのつがる市柏にできました。
 
園長になって10年目。色々なものを見聞きし、最初はわからなかったこのつがる市柏の優位性がだんだん見えてきました。それは、この地域が、ある意味日本の最前線を行っているからなんだということです。そうです。つがる市では少子高齢化が進み、人口は減少するのに世帯数が増えるというちょっと考えるとわけのわからない状況に陥っています。園児の減少は著しい一方で、赤ちゃんの待機児童が発生しかけている状況。バスも汽車も1日数本。高齢化も著しいそういう地域です。でも、逆に言えば、この状況の中で、つがる市は大都市などの10~20年先を体験していると考えることもできるのではないでしょうか。そんな10年先を歩んでいるつがる市で園長をやってたら腹黒くもなりますよ。でも、その一方で腹黒さだけでは全滅するって事も気づきました。
 
理事長、園長って相当腹黒くなければ、これからの時代はやれないかも知れません。皆さんは、どうかわかりませんが、私は相当腹黒くなったと自覚しています。だったら、腹黒さを素直に受け入れて、鳩の皆さんたちを助けたいと思うようになりました。
 
腹黒い私から見たら、狼には、皆さんは美味しそうな羊に見えますよ。
 
じゃあ、狼の中でも、狼に食べられない方法を考えましょう。
 
ひたすら、忍従のシンデレラ作戦だけでもないでしょう。子供たちの中に飛び込むおむすびころりん作戦。僕よりもっと大きい美味しそうなのがきますよってのがガラガラドン作戦。呉越同舟のブレーメン作戦。
 
なんだ、保育の世界にこそ、蛇のように賢く鳩のように素直に生きるすべはもはや示されて居ましたね。
 
私たちが、本分に忠実に保育に関わり続ける限り、楽しく、明るく、そして賢く、素直に神様の導きに支えていくことはこれからもできそうです。皆様のお働きに、主の祝福がありますように。
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