今日読み終わったのがこちら

断崖(二) (岩波文庫)/ゴンチャロフ

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ロシアってトルストイ、ドストエフスキーだけじゃなく
ほとんど彼らに匹敵するような大作家がごろごろいるんですよね

文化的には後進国であったロシアになぜこれほどの文学が生まれたのか?ちょっとした不思議



さて 


ゴンチャロフ さんですが
お菓子の会社じゃありません

結構有名な ロシアの作家でして


オブローモフ〈上〉 (岩波文庫)/ゴンチャロフ

¥735
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平凡物語(上) (岩波文庫)/ゴンチャロフ

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が岩波に入っています



ただ、文庫になっているのは岩波のこの3つだけなので、岩波をいつもチェックしている人以外は知らないかも


去年から『平凡物語』とこの『断崖』が復刊されて手に入りやすくなりました

今一番勢いのある(岩波文庫内で)ロシア作家です





さてこの『断崖』

ですが

かなり読みやすい方だと思います 
ついこの前最終の5巻で出たので 皆様も是非



ストーリーはロシアのよくあるパターン



田舎のぼんぼんがペテルブルグに出て
芸術に目覚め

ちょっとした恋愛事件を経験し

ペテルブルグに疲れ

田舎に戻り

飽きて








まだまだ前半ですがかなりの紆余曲折


一種の教養小説です
しかし、普通の教養小説と違い 主人公の芸術がディレッタント(好事家)なレベルにとどまっている
はっきり言えば自称芸術家のニートが主人公

その主人公からすると学校をでてあくせく就職先を探し
現実的な仕事に付く級友たちがあほに見えてくる

それでなにもせずに田舎に戻って人間観察をして
傑作の長編小説を書こうとしている

なぜ小説か
ディレッタントな絵、や音楽は問題外だが
ディレッタントな小説ならOKだから


しかし、彼が求める芸術というものも
級友たちが追求した現実的な仕事に負けず劣らず

『幻影』


であるのだ


というか
主人公は未だ何も生み出していないから
編み物を一つ作る8歳の侍女にも劣る







うん

自分のことを言われているようで非常に痛い


やっぱりいつの時代にも
どこの国にもいるんですね

芸術家気取りの何もしないやつらが

そのディレッタントたちを最も嫌ったのが
かのスタニスラフスキーだったんですね







さて

ペテルブルグにも疲れ

田舎にも飽き


退屈で死にそうになって来た主人公はある日

ある人に出会うのであるが・・・・・



これはまた次のお話

















ところで
ロシアの小説って
むやみやたらを役所づとめの登場人物が多くないですか?
しかも、酒飲みのどうしようもないやつらに限って役所づとめ


よっぽど仕事がなかったんだろうな



この小説のテーマも
ニートが何をするかってこと
高級ニートではあるけど 貴族はニート


仕事に縛られていない人間は何をなすのか
それとも何もなせないのか


この主人公のこれからに注目ですね