ハルキストでは

まったくないけれど。

 

先月の中旬くらいだったか

〝村上春樹ライブラリー〟こと

早稲田大学 国際文学館を訪問した。

 

 

旧4号館が

隈研吾氏の手によって生まれ変わり

現代的で美しい文学ギャラリーへ。

 

閲覧室には

国内外で刊行された村上春樹作品のほか

村上文学の関連書が、テーマやジャンル別に

ゆったりと並んでいる。

選書がよく、一日いても飽きない。

 

書架での分類テーマもまた

気が利いている。

 

《世界を肯定する》

《日常と非日常》

《家族の物語》

《食べる》

《見知らぬ場所へ》etc.

 

こんな具合に

好奇心を大いに刺激してくる。

 

なかでも

《見知らぬ場所へ》という大分類と

その後に続くサブカテゴリのセンスが

自分的にツボすぎた。

 

〈地場に引かれる〉

〈日本各地の物語〉

〈世界にくらす人々〉

〈冒険者たち〉

 

資料を読まずとも

蔵書を眺めているだけで

あっという間に時間が過ぎてしまいそう。

写真集や美術書の一角には

大好きな小村雪岱の画集もあった。

 

 

現在は、館内での密を避けるために

90分入れ替えの事前予約制がとられている。

各時間帯の定員は40人

そのうち、事前予約枠が30人

当日受付枠が10人

 

予約がなくても、

各時間帯ごとに先着順で10人まで

現地受付で入館できる、というシステム。

 

休日はそれなりに混みそうだけれど

平日なら、予約なしで行っても

各時間帯の早めに受付すれば

入館できそうだ。

 

参考までに

時間帯(90分入れ替え制の区割り)は

以下のとおり

 

▼ 10:10~11:40

▼ 11:55~13:25

▼ 13:40~15:10

▼ 15:25~16:55

 

当然ながら、90分ではまったく足りない。

晴れた日に再訪しようと思う。

 

 

***

 

ところで

最近のオシャレ図書館は

採光がよすぎるところが多くて、ちと心配。

 

人が集まる明るい雰囲気と

本にとっての環境は

トレード・オフなのだなあ……

と、しみじみ思うなど。

 

まあ、

貸出や閲覧用の資料は割り切って

貴重な資料が適切に所蔵されていれば

それでいいのかな。