2011-08-30 12:54:28

党代表選挙を終えて

テーマ:ブログ

困難に直面する我が国の総理大臣を選出する党代表選挙が終了し、野田佳彦さんが選出された。野田さんはその雄弁さとは裏腹に、真っすぐで熱さを兼ね備えている。被災地の状況に鑑みれば、当面は解散などできないと理解しているところ、党代表選挙の経緯がいかなるものであれ全員野球で新総理を支え、政府を機能させ、政治がしっかりと役割を果たさなければならないと考えている。



さて、これまで私は政局からは可能な限り距離を置き、どのグループにも所属しないできたが、政策をしっかりと機能させていくためにも、今回は鹿野さんを推してきた。今回の選挙は指導者の在り方が問われていると感じていた。自民党の安倍政権以来、政権交代後も「選挙で戦える」知名度の高い候補者が優先されてきたこと、つまり選挙優先の代表選びには疑問があった。また、人間性の立派な総理が、結局は与野党ねじれの中で政局を運営できるとの思いもあった。

さらに、「親小沢・脱小沢」ではない唯一の候補者にして派閥政治とは異なる文脈で戦える候補者でもあった。



とは言え、選挙戦は厳しい。党内融和を訴えたが、現実は厳しかった。他の候補者と比較してフレッシュさに欠け、雄弁さに劣る候補者であることは事実で、人間性だけでは訴えが届かなかった部分もあった。小生としては、なんとか知名度の相対的に低い鹿野候補を知ってほしいとの思いから、手作りで鹿野さんの広報媒体(別添)を作成し、ことあるごとにみんなで配布した。選挙対策優先との思いと派閥政治の論理から離れ、党内融和と我が国が直面する危機に対処することの優先度に共感してくれた人たちが党内の8分の1もいたことに意を強くした。



結果としては、「数は政治なり」に敗れることとなったが、直前の通信社の鹿野候補の獲得票数が最小32、最大39とされてきたのに対し、52票を獲得できた。グループを抜けてまで鹿野さんの下に結集してきた選対本部の雰囲気は、当然のことながら良かった。しかしやはり、鹿野さんに出馬をお願いした立場の一人としては、勝たせられなかったことに申し訳ないとの思いが強い。



なお、決選投票では、鹿野さんにお願いして出て頂いたのだから、その投票先を鹿野さんに一任することにした。最終的な選択は、小生の選択にかなうものであるが、いずれの候補者が総理になるとしても、針のむしろに座って頂くことになる。我が国の行き先を迷わせないためにも、今後も政策実現にまい進していく。


大野もとひろオフィシャルブログ Powered by Ameba 大野もとひろオフィシャルブログ Powered by Ameba

いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2011-08-22 11:37:52

リビアの政権転覆への動きに思う

テーマ:国際政治

リビアが決定的な局面を迎えているようだ。現時点では不透明な点も多いが、特殊な独裁制が倒され、また一つ中東で新たな政権が現れるようだ。



2009年末にカッザーフィ大佐の後継者が事実上、次男のセイフ・ル=イスラームに定められ、政治・資源・軍事の3つを独裁し、中東の独裁政権の特徴であるパトロン=クライアント関係の中でも、少数者に富や権力を配分するリビアのシステムは、暫く継続するかに見えた。しかしながら、20112月には反政府デモが発生し、「アラブの春」と呼ばれる大衆革命がリビアにも伝播した。



リビアの今回のケースは、いくつかの重要な視座を提供したように思われる。紙幅の関係もあるのですべてを記すことはできないが、その内のいくつかについて、とりあえずではあるが以下の通り述べておきたい。



第一は、「アラブの春」に多くの期待を抱いた者達の幻想に冷水が浴びせられたことである。テュニジア並びにエジプトにおける大衆革命は、ショート・メッセージに糾合された大衆の力が短期間で政権を引きずり下ろし、独裁的な指導者から民主的な方向へと政権を作り上げることを約束したかに見えた。特に、エジプトで政変が起これば、域内は大混乱に陥ると見られてきたにもかかわらず、その影響は比較的限定されたものにとどまった。民主主義的な視点から見れば、その政権の継続は好ましくないとしても、転覆がもたらすリスクよりもましとされてきた考えが否定されたようにも見えたのである。

しかしながら、我々が経験してきた歴史は、革命のコストが高いことを知らせてきた。中東における最近の例としては、イラクにおける政権転覆が米国にとって高くついたことが挙げられる。テュニジア並びにエジプトがもたらした楽観的な幻想に、リビア情勢は冷水を浴びせた。ベン・アリーやムバーラクといった相対的に独裁の度合いが弱い支配者ですら裁判にかけられ、惨めにさらされる状況を目の当たりにして、カッザーフィ大佐は、平和的に政権を降りる選択肢を放棄し、政権転覆のコストが高いことを自国民殺害という手法で示した。その一方でカッザーフィ大佐はアラブ連盟、アフリカ連合、イタリアや米国と入った多くの国際機関・国に対してメッセージを発し、政権転覆のハードルが高いことを示しながらも、安全な出国を図ってきたと見てきた。しかし、「アラブの春」の熱狂を見た各国の指導者たちにとって、外国の介入と見られかねない仲介のリスクは高いものであった。その結果、過去の革命と同様に、時間と生命がコストとして支払われることになった。



第二は、米国の力を中心としたパラダイムの転換が、中東でより明確に現れたことである。冷戦時代の米ソ対立時代の大国による直接介入が難しい時代が終わり、その直後には唯一の大国である米国の一極支配が強まった。しかし米国の力の衰えと共に対イラクや対イラン制裁はほころびを見せ始めたのだが、911を契機に米国の影響力を支えるモメンタムが拡大し、対アフガン・対イラク戦争が開始された。このモメンタムが失われるのにそう時間はかからず、中東情勢の流動化が始まり、さらに経済的な厳しさと合いまったこの時期に、アラブの春と呼ばれる大衆革命が伝播した。

このような中で、米国が目の敵にしてきたリビア政権が厳しい立場に追い込まれたわけだが、米国の覇権的な動きや米国中心の秩序は機能しなかった。現在も継続するアフガン並びにイラク駐留、国内の経済問題等もあり、オバマ政権はリビアへの武力介入に消極的で、よりリビアに直接的な利害を有するNATO所属の国に引きずられる形で4月に空爆に参加したが、それ以上直接介入する意思も能力も欠いていた。循環派遣論に従えば、覇権を有する国が衰えると、その同盟国に対し、覇権国が形成した秩序の肩代わりを求めるはずだが、頼るべきイスラエルはアラブの大衆革命に敵視されて動きが取れず、エジプトは政権そのものが倒れ、サウジアラビアも足下の火を消すために国内に富をばらまくのに精一杯であった。国連も非難以上に機能せず、リビアと直接の利害関係を有する大国の前に立ち往生するという、冷戦直後の一時期を除けば、見慣れた不機能共同体に立ち戻っていた。このように、リビアの問題は、内政のみならず中東と国際社会の動きの鏡にもなっていたのである。



第三は、リビアにおける統治の特殊性である。部族的で、人口が少なく、限られた都市に人口が集中し、石油による富を政権が一手に握りながらも、その富の恩恵を直接受け取るレシピアントが少ないこの国において、カッザーフィに集中する権力の度合いはきわめて強い。この政権が倒れるということは、①イラクやシリア、エジプトのように利権や権力が網の目のように練られているわけではないため、部族に配慮し、富の流れを明確にできれば、その後の社会的な混乱のファクターは数多いわけではない、②その一方で反体制派の連合である国民評議会には、カッザーフィ政権で「血で手を汚した者たち」が指導的で、リビアにおける旧政権の乗り越えられるべき「悪事」と「民主主義」の再定義が必要、③政権転覆までに時間を要したために、エジプトやテュニジアのケースと異なり、統治機構が破壊されており、政権のトップを変えるだけでは済まない、といった考慮すべき特殊要件が存在する。



これらに鑑みれば、我が国としては、国際的なパラダイムが変更されて二国間の利害関係がより重要視される現在の中東において、リビアの革命後の受け皿に対し、早急な国家承認を行うと同時に、可能な限り早期にプレゼンスを示すと同時に、旧政権と良好で、エネルギー分野にも食い込んでいた中国や旧宗主国のイタリアなどの動きをしっかりと見ていかなければならないと考えている。また、政権転覆への動きがより複雑且つ大きな影響を国際的に及ぼしかねないシリアへの影響についても、我が国として冷静に検討を重ねる必要があると考えている。







いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2011-08-19 13:42:51

民主党代表選に向けて

テーマ:政治

現時点では、代表選の有無や候補者等、決定しておりませんが、我が国が置かれた現下の厳しい状況に対処するための総理を選択する時が近いとされています。



小生はこれまで、可能な限り政局から距離を置き、政策に邁進してきたつもりですが、現在の混乱を収拾させ、挙党一致を成し遂げるために、鹿野道彦さんに対して党首選出馬を要請する行動に加わることといたしました。出馬と言われている野田さんや前原さん、馬淵さん等と異なり、酒を酌み交わしたこともありませんが、小生の知る限り、数ある国会議員の中でも最も信義に厚い方と理解しています。



菅内閣の後には、信義を重んじるべき人材が必要と考えてきたところ、選挙戦の見通しは厳しいようではありますが、自らの信じるところを貫き、鹿野さんを推したいと考えております。鹿野さんが出馬要請を受け、至誠が天に通じることを祈念しています。


ただ、最も重要と考えることは、早期に菅総理が退陣され、現下の我が国が置かれたきわめて厳しい状況にかんがみ、スムーズに選挙が実施されて政局による混乱を最小限にとどめて、機能する内閣が成立することです。混乱を政治的チャンスととらえる手法には、決して与することができないと改めて感じています。



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2011-08-10 10:33:02

民主党の責任

テーマ:政治

昨日、自民党、公明党および民主党の間で「確認書」なるものが署名され、子ども手当のあり方に加えて、民主党が掲げてきた高校授業料無償化、高速道路無料化3つの政策が見直しもしくは制度検証の対象となった。この機にあたり、自らの考えを記しておきたい。

振り返れば、国会会期を50日延長し、菅総理が退陣することと引き替えに、特例公債法案と共に上記の政策は野党の合意が得られると聞いていた。それにもかかわらず、現在の党執行部は70日間の延長にこだわり、結局、子供手当を含めた4つの政策が見直しの対象となったと理解している。本来、野党は菅総理で選挙をやらせれば勝てると考えているのだから、執行部の思い通り、「首さえ差し出せば」政策が通ると思い込むこと自体が間違いであり、稚拙な政権運営以外に評価する言葉はない。

正しいと思われる政策が政争の対象となり実現しないのは、国にとっての大きな損失である。本来、民主党政権の意味は、高度成長に代表されるような右肩上がりの経済成長を前提とし、大企業に資金を誘導すれば国民経済が豊かになる時代が終わり、縦割り行政と属議員によるしがらみの中での予算誘導合戦がひいては国の利益になる、というかつての構図が成立しなくなる中で、いかに社会を転換させるかにあったはずである。

一例として子ども関連について確認すれば、所得移転の一形態にして我が国が抱える構造的問題である少子化に対処する子ども手当は、「控除から手当へ」への転換の象徴であったはずだ。所得が少なく子育てに金がかかる世代にとり控除がもたらす恩恵は少なく、社会が子どもを育てるとの発想から、所帯ではなく子どもに手当てを支給することに意味があった。それは、貯蓄する余裕のない家庭から金が回ることをも意味した。高校授業料無償化にしても必要な政策で、国際的に見れば、高校や大学の授業料無償化を目指すとした国際人権条約の条項を承認していないのが、157の締約国中、日本を含む3カ国だけであることに見られるとおりである。

もちろん、政権交代の意味はあった。ばらまきと批判する自民党政権末期に、定額給付金等で約27兆円をばらまき、言わば国庫を空にして、国民不在のままに政権を放り投げたあの自民党政権を引きずり下ろした意味は大きい。神戸の大震災の際に空の官邸が電話連絡を受け、自衛隊への出動命令も遅れ、中越地震の際に二重負債に苦しむ方々が置き去りにされ、JCO臨界事故の際には退避すら勧告できなかった政権の下で、東日本大震災が発生したら、と考えると背筋が寒くなる。しがらみと縦割り行政の中で、いつかはやってくる原子力燃料の処理や廃炉といったコストを次の世代に先送りし、少子化問題に取り組まなかった責任も大きい。国際的比較で考えれば、相対的に高齢者対策が充実する一方で子どもへの支援が少ない我が国の状況は、政治に無関心で投票に行かない子育て世代に政権が目を向けなかったからと言えるのではないか。

しかしながら、これらの過去の政権のあり方への批判は、現在の民主党政権に国民が寄せた期待を裏切ることを正当化しない。問題の多い旧来の政治に終わりを告げることのみが民主党の役割ではなかったはずだ。約束した政策の実現のためのリーダーシップを欠き、国民の失望を招いたことは、与党の責任に他ならない。

私はこれまで、可能な限り政局から身を置き、政策に没頭することが自らの使命と考えてきた。自分の専門知識を活かし、外交・安全保障分野に特に力を入れ、たとえば日本の今後10年の安全をお預かりする防衛大綱の党の提言作成にあたっては、その原文のほとんどを起案させていただいた。そこでは、しがらみから離れることで「基盤的防衛力構想」からやっと脱却し、予算的制約と我が国を取り巻く状況に対応する「動的防衛力」構想が作られた。官僚依存で防衛省に起案させることを初めて止めたために防衛省所管のくびきから離れ、我が国の安全に正面から取り組み、指揮官たる総理にいかに情報を上げるかという観点から「官邸のインテリジェンス機能の強化」が盛り込めた。中身無しに「毅然たる態度を」と強調するだけの従来のパフォーマンス政治から脱却し、国民の命と安全に正面から向き合った政策を地道に作ることができたのは、政権交代のおかげだと考えている。

しかし、現在の民主党政権は、政権交代を国民の期待に結びつけることに失敗している。子ども手当のような社会構造を変化するための手段を党が提言しても、政権は実現の能力を欠いた。大震災優先のために予算の優先度が変わるのは当然であり、その中で子どもに対する手当を2.2兆円確保したのは一定の成果かもしれないが、多くの政策が実現しない一方で、この財政状況の下で三党協議と平行して野党から輸送業界への補助に関する法案が出されたことに見られるように、しがらみへの復帰の傾向すら出てきている。

私は可能な限り政局から距離を置いてきたが、それを改める時が来た。政策を進め、国を機能させるためには、現政権に速やかに退陣していただく他に選択肢はあるまい。前述の大綱のとりまとめの際にも、党内で合意した武器輸出に関する基準の提言(報道では、武器輸出三原則の見直しと言われていた)が社民党への配慮で暫時棚上げされてしまったが、執行部が社民党との連携で得たものはそんなに大きかったのだろうか。こうなれば、再び武器輸出基準の策定に向けた働きかけを強めるのみである。

党としては公約のエネルギー政策を実現し、検証対象となった政策を実効性ある形で実現させ、復興と共に我が国の転換を希望のもてる形で実現させるべきである。また、一議員として自らがなしえることは小さいが、現下の日本の抱える問題に対処すべく、早急に機能する政府を作り上げるため、がんばっていきたい。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

Ameba芸能人・有名人ブログ

芸能ブログニュース

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。

    Ameba芸能人・有名人ブログ 健全運営のための取り組み
    芸能ブログニュース