2011-04-30 00:46:53

シリア情勢

テーマ:国際政治

シリアがきな臭くなり、大衆のデモは大統領退陣要求に変わり、政権は南部国境を閉鎖の上、武力による鎮圧に出ていると報道されている。


「動くものは何でも撃っている」とされる人道的側面や、いったんは終息した「ダマスカスの春」を経て、新たに発生した民主化運動の行方が注目される。


それ以上に注目されるのは、シリアにおける変化が域内外に及ぼす影響である。


シリアは91年の湾岸戦争の際に見せたとおり、アラブ諸国の動向を決定づける「スイング・プロデューサー」的な役割を果たすことができる重要な国である。それは、中東の盟主ともされるエジプトの役割にも比較され得るかもしれない。その一方でエジプトの内政上の変化は確かに中東諸国に影響を与えたが、シリアの変化は、国際情勢により大きな影響を与えそうである。


シリアの地図を見れば一目瞭然であるが、同国は北はクルド人口を共有するトルコ、東はかつてテロリストがシリア経由で入り込んだイラク、南はヨルダンとパレスチナ、そしてイスラエル、さらに西にはシリアが影響力を及ぼすヒズボッラーのいるレバノンと接している。


シリアの不安定化や政治の動きは、常にレバノンに影響を与え続けてきた。また、中東政策には腰が引け気味の米国でありながらも、中東の民主化の動きに合わせて米国が批判を強めているイランにとって、シリアはアラブ諸国への窓口である。ヒズボッラーの動きは、イランとシリアの支援により支えられてきた。


パレスチナでは、ガザを封鎖してきたムバーラク政権の退陣により、ハマースの影響力の拡大とそれが与える影響を注目すべきであろうが、このハマースの指導者、ハーリド・マシュアルはシリアにおり、シリアの影響力は無視できない。また、PAとハマースの和解も伝えられるところ、シリアの立場はイスラエルにとって大いに気になるところであろう。さらに、日本の自衛隊が派遣されているUNDOFの管轄するゴラン高原では、故ハーフェズ・アル=アサド並びに現在のバッシャール・アル=アサド時代を通じ、67年以来シリア側からの直接の軍事的行動はないが、政権交代や情勢の不安定化が及ぼす影響が懸念される。シリアはこれまでも、内政上の危機が起こるたびに、問題を外的要因に転嫁してきたところ、イスラエルにとっては現在のシリア情勢は懸念すべきものであり、それはすなわち、米政権にとってもリビアへの関心と比べ物にならないほどの心配につながろう。


さらに、シリアでは、軍の一部離反や政権中枢にいるアラーウィー派やクリスチャンが暗殺される等、宗派対立の様相も呈してきているところ、多数派のスンニーの動きと合わせ、宗派・民族対立を懸念するトルコ、イラク、あるいはシーア派のイラン等の懸念も強まっていると考えられる。


シリア情勢は様々な問題をはらんでいるが、このように国際的に与える影響について言えば、おそらくこれまでの中東域内の民主化の動きの中でも、最も深刻な事態が進行しており、わが国とも無関係ではない。しばらくは注目すべきであろう。

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2011-04-28 10:22:07

二人の市会議員と震災

テーマ:つぶやき

統一地方選挙が前後半戦終了した。


震災後の選挙では、震災が様々な形で影響を与えたものと理解しているが、この関連で二人の印象深い市会議員候補者が当選した。


一人は前半戦の政令指定都市さいたま市北区より新人として立候補した、小生の元秘書の伊藤まなぶ氏、今一人は越谷市議選に現職として再挑戦した大石美恵子氏である。


伊藤氏は小生の秘書を卒業し、地元を住みやすい町にしたいと訴えたので、「万全の体制を敷き、悔いのない選挙活動をすべし」と送り出した。しかしながら震災で何彼できることがあるのではないかと考えて、居ても立っても居られなかったらしく、震災当日にはいわゆる「帰宅困難者」支援のために徹夜をし、その後、双葉町からさいたまスーパーアリーナにやってきた避難者の支援のために、三日三晩徹夜の支援を含め幾度も足を運んだ(小生の事務所も支援に参加した)。その後、被災地に行くと言うのを留めたが、小生の宮城行きにどうしても同行したいというので、仕方なく連れて行った。そのあげく、選挙が始まってから明らかになったのは、支援活動に力を入れすぎて、選挙の体制作りがおろそかになっていたことであった。


本人は被災地を訪れ、安全なさいたま市を作るんだとの強い思いを得たようであったが、当選しなければ何もならず、一生懸命支援した結果、当選させていただいた。どうしようもない候補者ではあったが、その熱い思いに応えていただいた支持者の皆様のおかげである。今は、嬉々として、安全な町作りをするんだと熱く語っている。


大石氏は南相馬市出身でご親戚も失われ、選挙に身が入らないと述べられていた。そこで、小生が南相馬に赴く際にお誘いし、気持ちの整理をつけてもらおうと思った。生まれ育った彼の地の海岸沿いで、彼女が呆然と立ち尽くして流れる涙をぬぐおうともしない姿を前にし、言葉のかけようもなかった。


越谷に帰られてから、彼女は選挙準備をほとんどせずに埼玉県に来ている被災者支援に没頭し、17日の公示日にも「被災者支援バザーをやります」、と自らの選挙は放りだしていた。そこで彼女に話をし、改めて「市会議員としてしかできないことがあるはず。悲しみに浸り、支援をするのはよくわかるが、自らの責任で安心を請け負うべき。」と話したところ、やっと選挙に向けて名刺を作り、選挙戦に入ってくれた。駅頭で訴えるたびに涙を流す彼女の気持ちは痛いほどわかった。その結果、見事当選された。


このお二人の当選は、同じ党であるからという意味ではなく、人間としてとてもうれしいものであった。そしてこの二人は、必ずやこの震災を乗り越えて、自らが貢献すべき場所において安全・安心に献身してくれるであろうと確信している。

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2011-04-13 10:43:48

所沢通信施設の一部土地返還

テーマ:政治

所沢には、美しい所沢公園駅のすぐそばに米軍の大きな通信施設がある。米軍の様々な通信関係の中継基地になっているそうだ。


この通信基地を東西に横切るまっすぐな部分を道路とし、市側に返還する交渉がこれまで行われてきた。返還が実現すると、東西への渋滞が緩和するのみならず、東側のパークタウンや中新井ニュータウンと、西側の駅、観光庁施設、防衛医科大学校病院とが結ばれ、生活の便が向上することになる。


本件について問題となったのは、この返還される道路部分にかかるために移設が必要となる倉庫部分の国と市の負担割合であった。市側は当然、可能な限り負担を軽減させたいと考え、長い間交渉し、かつて火災が発生したときに倉庫の中身がわかり、本当に倉庫が必要か、と主張してきた由であった。


この交渉は長きに亘ったが、昨年の参議院選挙で当選した直後から、小生の方で働きかけを行ってきた結果、どうやら米側に市の交渉がまっすぐに伝わっていないことが判明し、今一度条件交渉を市に有利に進めるために、情報提供とこれまで築いてきた人脈を活用して在日米大使館への働きかけを行わさせていただいた。その結果、当初よりも市側の負担が大幅に減り、合意に達する運びとなったと理解している。倉庫の移転が無くなったり、あるいは市側の負担がゼロになることはなく、100点の結果ではなかったかもしれないが、交渉の片方の責任者たる当麻市長、小野塚衆議院議員とタッグを組んでの成果は、素直に受け止めたいし、これも政権交代の成果と考えている。そして、負担が軽減された形で地域の皆様の生活の便が向上することは、何よりである。


今後は、早期に米側と最終合意を正式に交わすことが必要だが、「ともだち作戦」で米軍側責任者が多忙であり、事務的な理由で目処が立っていないところ、何とか連休明けまでには正式合意にこぎ着けるよう、お願いしたところである。また、アンテナおよび道路以外の地上施設が、連絡道路の北側に集中することになり、南側部分の早期返還への期待も膨らんでいるようなので、可能なお手伝いを続行したいと考えている。


現時点での結果について、ご無理を申し上げながらも、お世話になった米側の関係者に感謝したい。


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