大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
side O
愛し合う二人が絡み合うように密着して、こんなに良い雰囲気なのに。
和は勘違いに気づいて恥ずかしそうに真っ赤になると、あっさり帰るとか言い始めた。
俺はもう今すぐにでも和が欲しくて堪らないのに、和はそうでもないってことか?
今まで感じたことのない苛立ちに似たような何かが胸を占めていく。
この激しく荒れ狂う愛を和の身体に刻み込んで、帰るなんて言えなくしてやろうか……。
「待てねぇ、もう和が欲しくてたまんねぇの。
ここではいそうですかって引ける状態じゃねーんだわ」
そう言って和の柔らかい身体に自分の腰を押し付けた。
「あっ……」
その熱く 昂 る存在を感じたのか、和が身体をピクッと震わせた。
「良い……?」
そう訊くと和は頷いてくれたから。
微笑むと、和は俺の顔をじっと見つめた。
その瞬間に和の瞳に宿った色を俺は見逃さなかった。
和がその気になってくれた事が嬉しかった。
「智……、キスして」
誘うように俺を見つめてくる琥珀色。
吸い込まれそうな瞳に見惚れながら頬を撫で、そして口づける。
触れるだけのキスでは物足りなくて、舌で歯列をなぞる。
ゆっくりと開かれた唇に、舌を侵入させ、そして柔らかい舌を絡め取った。
吸って、舌で撫でてやると、和が甘く艶やかな音を奏でる。
「んっ、ふ……ぁ、んぁ……ん」
受け身ではなく、自分からも舌を絡ませてくるから堪らない。
唇を重ねたまま和の衣をゆっくりと開いて、手を這わせながら肌を 露 わにさせていく。
絹のように滑らかで吸い付くような手触り。
中毒になりそうなぐらい、一度触れたら何度も触れたくなるような肌だった。
しかも触れるたびに 敏 感 に身体が反応していくし、肌は薄桃色に染まっていく。
「綺麗だな……」
唇を解放して上から見つめると、更に肌に赤みがさした。
「見ないで」
肌 蹴 た衣を両手で重ね合わせて隠すけど、その仕草に余計に煽られる。
隠されると露わにしたくなる。
「隠すと逆効果だって、和は知ってるか?」
「逆効果?」
潤んだ瞳で上目遣いで訊いてくる。
「隠されると余計に燃えるな。
でも、いつまで隠していられるかな?」
ニヤッと笑って言うと、和は衣の合わせをぎゅっと握りしめて横を向いてしまった。