大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
side N
あーあ、入れ替わってなかったら、大野に好きって言われて、触れられて幸せな時間を過ごせたのかもしれない。
いつ戻るんだろうって考えに沈みそうになったら、ポチが構ってもらい足りなかったようで、座っていた大野に飛びかかった。
大野は手を後ろについて膝を立てて俺が潰されないように守りつつ座ったままポチを受け止めた。
大野だから受け止められているけど、俺だったら絶対無理だろうなっていう勢い。
「ポチ、ダメだってば」
また大野の唇を舐めようとしているのを、間で阻止していたんだけど、遊んでいると勘違いしたポチに、今度は俺が舐められた。
自分に舐められるなんて、ちょっとあり得ない体験に呆然としてしまう。
大野なんてそんな俺を見て笑っていて、全然助けてくれないし。
でも更に楽しくなったポチが、いきなり大野の足に下半身を擦り付け始めたら、大野も少し慌て始めた。
マウンティング!!
でも大野が慌てたのは最初だけで。
あとは食い入るように腰を振るポチを見つめてる。
「ちょっ、ニノ、エロい」
「違っ、俺じゃないからっ!」
慌ててそう言ったけど、でも見た目には確かに俺が腰を振っているわけで。
その動きはかなり 卑 猥 に見えるし。
しかも、大野が喜んでいると感じたポチは、剥き出しの下半身を更に激しく大野の足に擦り付ける。
人間の身体は擦るとそりゃあ反応するよね。
「ニノの……、結構立派だよな」
少し膨らみ始めた自身をじっと見つめながら大野が言う。
「ちょっ、見てないで止めてよ!」
「んー」
そう言いながら、大野は自身をいきなり握った。
「クゥッ」
初めての経験にポチは戸惑ったような声を上げた。
すると大野もハッとして自身を離したんだけど。
そもそも犬も快楽を感じるのか分からない。
ただ、俺の身体だから人間と同じ快楽を感じているのかもしれないし。
「まだ子犬なんだから、変なことしたらダメだって!」
「そうだよな……、すぐ入れ替わってんの忘れちまう……」
申し訳なさそうに首の後ろに手を当てて謝る。
入れ替わってるの忘れちゃうって事は、大野は俺だと思って触れちゃうって事だよね……。
うん、ちょっと嬉しい……。
「ん、戻ったらしてよね」
だから恥ずかしい事をついうっかり言ってしまったんだけど。
大野はパァッと笑顔になった。
「戻ったらすぐするっ!」
あまりに嬉しそうに言うから、ダメって言えなかった。
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実はこのお話、マウンティングする和くんを書きたいって思ったことから出来上がったお話でした
マウンティングする和くん、絶対エロいからー
って変態な思考から書き始めてごめんなさい