お先にこちらから☆彡
最終話です
大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
《side N》
翌朝、俺は全く起きられなくて。
ハジメテだったからかなって思ってたんだけど、それからも大野さんとスル度に起きられなくて。
っていうか、回を重ねる程に起きられなくなってる気がするんだけど。
俺が体力ないってのもあるけど、大野さんが体力野獣過ぎるのと、何かどんどん攻めが激しくなってきてるからなんだろうな。
起きられないと、やっぱり腰をマッサージしてくれるし、ご飯も食べさせてくれて。
そこは変わらず優しい大野さんのままで。
だから、凄く愛されてる感じがして、嬉しかったりもするんだけどね。
あと、大野さんが就任してから会社がどうなったかというと。
大野さんが目をつけていた、ガラスとプラスチックのいいとこ取りのような素材のTPX。
それをプラスチックの会社と共同開発したことで再びたくさんの注文が入るようになって会社の業績もぐんぐん伸びていった。
パワハラやセクハラを訴えやすい環境もつくられたし、新人でも誰でもアイデアがあれば企画会議に出られて、しかも会議には大野さんも参加して、問題点や課題点の洗い出しをしてくれるから、社員もやる気に満ち溢れていて、とても働きやすい会社になったと思う。
働いてる人が元気だと、会社も元気になるんだな。
会社がこんな感じだから、大野さんは「今注目されている企業の社長」としてインタビューされたりしていて、更にモテモテになってしまった。
鼻が高いような、でも、ちょっとモテモテ過ぎて複雑。
愛されてるって分かっているけど、でも俺たちの関係はまだ櫻井さんしか知らないから。
だから、色んな縁談が舞い込んでくるみたいで。
「次のインタビューで恋人がいるって言う。
もう、親父とお袋にも和也を紹介したい」
なんて大野さんは言いはじめている。
それは嬉しいけどでもさ、恋人はいるって言っても良いけど、それが俺だっていうのはまだ内緒にしてもらおうと思ってるんだ。
俺はサイエンスカフェが企画として成功したけど、実績としてはまだまだ少なくて、堂々と大野さんの恋人ですなんて言えない。
大野さんのコネだって言われるだけだ。
だから、誰もが認めるような実績を積んで、大野さんの隣に並んでも恥ずかしくないようになってからが良い。
「和也なら、きっとすぐだな」
すぐに恋人宣言できない事が少し不満そうではあったけど、大野さんはそう言って納得してくれた。
「ん、頑張ります」
俺も、早目に恋人ですって宣言できるように、頑張っていこうと思うんだ。
あ、勿論それだけのためじゃなく、大野さんとずっと一緒に歩んでいくために、俺はこれからも頑張っていこうと思っている。
fin
『magic〜おもちと野獣〜』最終話になります
読んでくださった方ありがとうございますー
そして、はなちゃんたくさんありがとー
11時26分にはなちゃんと同時にあとがきをアップしますので、良かったらそちらも読んでいただけたら嬉しいです