お姫様こと小学1年生のお嬢さん。

いつも上品に扉を開けて
静かに微笑む彼女なのですが、
今日はさらにご機嫌が麗しい様子で、
ちょっと自信に満ちた、

「今日イイことがあったの。
教えて上げようかなぁ~。」

という表情をしています。

子どもさんの表情を観ていると
本当におもしろいのです。

幼いお子さんほど、
満面で自分のそのときの感情を
表現するからです。

ところが年齢が上がるほどに、
言葉で表現しようとするから、
満面で表現することが
出来なくなるのです。

「あら、どうしたの?
 いつもよりもゴキゲンだね?」

すると、

熊さんデザインで、これまた

かわいらしいお星様がつけられている

アクリルキーホルダーを
ワタシに見せて来ました。

「何、それ?」

「鍵。」

「ナンの?」

「自転車の。」

今まではお母様の自転車の後ろに
取りつけられている、
風よけフードの中に
くるまれるようにして
乗っけてもらって来ていました。

帰宅の際は、
キッズ携帯で塾舎から「帰るコール」。

「ママ~?
 今塾にいるの。」

と言ったあと、
お母様となにやら話をして、

「じゃあ、今から帰るね。」


ときには、
おクルマでお母様が
お迎えに来られますが、

その際は塾舎から出て、
ゆっくりと向かって来るクルマに
左手を高らかに挙げて
ストップ合図。

以前のブログでは
夢見がちと表現したのですが、
なかなか現実的なところもあって
しっかりさんでもあるのです。

ワタシのお話を聞くときには
じっとワタシのお顔を見つめます。

そのときの表情には
知的な雰囲気が漂っているし、
宿題や課題を点検した後の
☆の数のチェックと、
☆捺印シートへのスタンプを押すことを
欠かしません。

その理由は、
おもしろ消しゴムに夢中だから。

つい最近までは、
出入り口に置いている
キャンディーに関心があったのか、

「さようなら~」と
後ろを振り向きながら左手を振って
塾舎から出て行くのですが、

1分ほどしてから
慌てて戻ってくるのです。

何かあったのかなと
ハラハラしていると、

「アメちゃん取るの、忘れてた。」

と言って、必ずお気に入りのアメを
2個ゲットして帰っていました。

ところが最近はそのアメちゃんを
取っていかないのです。

「アメちゃんはイイの?」

「うん。もうイイの。」

満足したのかな?

これはワタシのことなのですが、
ワタシも彼女と同じくひとりっ子です。

ワタシが幼稚園児のとき、
幼稚園で時々アメちゃんを
下さったのです。

すると、周囲の子は先を争うように
取りに行くのですね。

幼稚園の先生方の教育方針は、
先を争ってでも自分の思うものを
ゲット出来るように逞しくなりなさい、
というようなものでは

なかったのです。

聞くところによると、
先を争ってでもゲットする逞しさが
これからの世の中には
必要だからという
もっともらしい理由付けで
子どもたちに仕込んでいる
幼稚園もあるそうですね。

賛否両論でしょうが、
ここではその議論はよしましょう。

それで、当時のワタシはというと、
ボーッとしていて、
われ先にゲットしに行く集団からは
必ず外れていました。

だって、あとからでも
先生がちゃんと下さるから、
それでイイと満足していて、

先を争うように行く周囲の子を

理解出来なかったのです。

「これ、あげるね。」

と言われて差し出されたモノでも、
自分が必要だったら
「ありがとう」と言って貰いなさい。

 

必要がなければ、
「別に欲しくないから。」と
丁寧にお断りしなさい。

必要でもないのに
貰えるモノならナンでも貰うというのは
浅ましいことだ。

そういう風に言って育ててくれたのは
ばあちゃんでした。

幼い頃から
おばあちゃんっ子だったワタシは、
ばあちゃんの教えを
無意識とはいえ
体現していたのかも知れません。

でも、その考え方は

今でも変わっていませんね。

今日も例によって、「帰るコール」。
でも今日は、
パパさんに連絡していました。

近くの公園でママさんと
落ち合うようです。

塾舎の外に真新しい
自転車が置かれています。

「これ、昨日買ったの。」

そう言ってワタシに嬉しそうに

自転車見せてくれた後で
こぎ始める後ろ姿を見ていると、
後輪に補助輪がない自転車
の前輪を

ふらふらとさせているのが

危なっかしくて・・・。

公園に入るまでに四つ辻があります。
そこは結構クルマが行き交う場所です。

危なっかしい姿を見ているので、
すぐにそのまま塾舎に入る気がせず、
無事に公園に入るまで
ずっと見続けていました。

やれやれ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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