オールウェイズ・朝日町の夕日 -32ページ目

高校時代の身だしなみと友人Kのお話

ド田舎の工業高校・・・

しかもむさ苦しい男子生徒数300人弱の学校。

周囲では、評判の悪い学校と称される。

想像では、荒れた校内、壊れた便器、割れた窓ガラスと言うイメージを持つが、実際は意外に綺麗だった。

それは、見える場所だけに限定される。


部室の中は、身の回りの世話をする女子マネージャーも居ない為、汗臭い悪臭が立ち込め、タバコの臭いが染み付いてた。

教室も天井の板を外し、吸殻を投げ込み、沢山のゴミ・・・しょぼん

しかし、髪型と制服には気を使ってた。

男子校だから、どうのとか言われない為でもあった。

朝は、出かける1時間前に起床し、シャワーを浴びて髪型を30分以上かけてセットする。

制服は、丁寧に折り目を付け、エチケットブラシで満遍なく走らせる。

靴もワックスで光沢を出し、駅に向かってた。

制服の中は、第二ボタンまで外し、その日によって中のシャツを選ぶ。

靴下まで気を使う有様・・・あせる


汽車に乗り込むと、鏡を片手に髪の毛を整える。

駅に着き、真っ先に駅のトイレの鏡に向かい、身だしなみをチェックし、納得したら学校に向かう。

毎朝の日課だった。

この日課は、私だけでは無く、親しい友人達は全員と言って良いほどやってた。


学校が位置する町のひと駅先の地域から来る友人K。

この男は誰もがため息を付くほどの神経質な男が居た。

すれ違う人々のほとんどが振り向く位凄い。

髪型に命を懸けてると言っても、大げさでは無い。

皆からは、「かつら」とも言われてた。

額の剃り込みの深さと角度、リーゼントスタイルの髪型の折り目が一寸の狂いも無くバッチリと決まってる。

オールバック気味に流した髪は、光沢が有り風が吹いてもビクともしない。

聞けば、女性用のスプレー缶を4日で1本のペースで使い切ると言う。

カチカチに固められた髪形は、芸術並だった。

朝、セットして帰宅するまで崩れない髪を自慢してた。


学校でその見事な仕上がりの髪型を見た先生達が、


「お前の髪型、いったいどうなってるのか?触らせてみろ!」


と、物珍しそうに触ろうとすると、ボクサーのガードの様な感じで避けて触らせない得意げ


雨の日も、傘で首から上だけは濡れない様に前進びしょ濡れになりながらも、セットを守ってた叫び


夏の体育の授業での水泳も、仮病で休む事が多かったが、単位の問題を言われると観念し、授業を素直に受ける。

しかし、彼は、平泳ぎしかしないガーン

絶対に顔を水中に漬けない様に泳ぎ、髪型を守る。

見てる我々は呆れ返るのを通り越し、感心してた・・・。


頭皮が痒くなると、ポケットに常備してある爪楊枝を出し、刺すようにかくK・・・ガーン


ある日、いきなり学校に来なくなった・・・。

理由を誰も聞いてない・・・。


「停学になったの?」


「辞めたの?」


と、噂が流れる。

3日目の放課後、心配になり友人3名でK宅を探して行ってみた。

玄関の呼び鈴を鳴らすと、母親らしき方が出てこられ、


「Kは居ますか?」


「はい、居ますよ。ちょっと呼びますので待ってて」


と、言われ暫く待つ。

Kが我々3人の前に現れた。

一同、唖然とした。


普段のKとは違う~あせる


本来の姿は、短パンにTシャツ姿は言いとして、問題は髪型・・・

前髪の一本一本が10センチはある。

全体的に長い髪だった。

セット姿は前髪が2センチ位かな?と、想像してたが、とにかく長いのにビックリした。

長い髪を、丁寧に少しずつ折り曲げ、ドライヤーとブラシだけで固めていくとの事だった。


その説明に感心してる。

肝心な、学校に来ない理由について問いただした。

彼の口から出た理由に、それ以上にビックリした。


「先週、ヘアースプレーが切れてしまった。買う金が無かった。今月の小遣いも使ってしまったし、誰も金を貸してくれん。それで、保険の先生に1000円借りたら、その日の放課後、タバコを買って缶コーヒー買ってしまったらスプレー代が足りなくなったあせる


が理由だった。

理解しがたい理由に何も言えなく、結局3人で250円づつ出し合い、スプレー代を貸してやった。

翌日には、何事も無かったように、バシッと決めた、昨日の面影を感じさせないKが登校してきた。


それからというもの、スプレー代が無くなれば、保険の先生に色んな理由をつけて借りるようになったあせる


「先生、おしりの穴らへんが痛い!」


「じゃあ、明日親に言って病院に行っておいで」


と言われ、


「今日から、親は旅行に行っててどうしようもない。一応薬局で痔の薬を買うから、1000円かして!」


と、言う。

全部ウソ・・・・・べーっだ!


タバコを買って、スプレー缶を買う口実・・・。


髪型維持の為なら、何でもやってのけるKだった。

情報によると、中年になった今は、ストレートのサラサラヘアーで前髪も自然にしてると聞いた。

高校時代のお泊り

高校生の頃、月に一回友人宅に泊まりに行く事があった。

仲の良い連中5名でその週の泊まり先を探す。

サラリーマン家庭や商売人家庭、いわゆる勤め人家庭の家には泊りには行かない。

理由は、兄弟と部屋が共有の者が多く、深夜まで騒げないからである。


その点、市内郊外の友人宅は羨ましかった。

米の産地という土地柄、農家が多い。

以前、農機具倉庫や家畜小屋で使用してた建物を改築し、勉強部屋として使ってる者が多かった。

2階の屋根裏部屋でしかも離れ。

深夜まで起きてても迷惑は掛からないし、山や田んぼに囲まれていて、近所迷惑も気にしなくて済んだ。


土曜日、午後6時に仲間と待ち合わせする。

自宅で夕食を済ませてきた者以外は、ストアーで買う。

一応全員ストアーに入って、弁当や飲み物、お菓子類、夜食のパンやカップ麺等を買う。

今みたいに、少し走れば24時間のコンビニ等があるが、当時は全く無く、飲み物も販売機を探す事から始まるので事前に買っておいた。


8時頃に到着する。

深夜1時頃までペチャクチャと話で盛り上がり、テレビゲームを始める。

自然に眠りにつく奴、ゲームに夢中な奴、観戦する奴と様々。

時には、話の中で出た「遊び人」と称される女子の自宅前まで行く。

別に何するわけでは無いが、通ってみるだけ・・・・

我々と別に、毎週の様にお泊りグループの場所にも偵察しに行く。

こちらは、男子高生で女っ気が無い。

しかし、別グループはわからないので念の為確認しとくのが目的。


一度、こんな事があった。

別なグループが女子を交えたお泊りをする事を知った。

場所は、やはり家畜小屋を改造して与えて貰った離れの部屋。

女子の名前もわかった。K美!

その女子の家にも普段沢山の女友達が集まってる。

しかも、色んな学校で、カワイイ連中ばかり。

その場所に、取り合えずK美が来る事はわかった。

K美の連れは不明だが、期待は出来る。


10時頃にそこの部屋主I宅の近くに到着!

部屋の明かりを見ながら向かってると、後方から原チャがやってきた。

慌てて隠れて、偵察してると、買い物袋に「KIRIN」と書いてある。

間違いなく、飲み会をしてる。

仲間と話した。


「飲み会と言う事は、全員朝まではお泊り確定だよね~。と、言う事は完全に良いことするんじゃね~?」


「たぶん間違い無い!俺らも参加させて貰おうよ!」


「でも俺ら栗工生は嫌われてるから無理やろう?」


「じゃあ、俺が一人で行って交渉してくる!」


と、Hが言い出し向かっていった。

10分後、缶ビール片手に我々が待機する場所に戻ってきた。


「内部はどうやった?誰が来てた?」


と、聞きたくてガッツク我々。


「女5人、男4人だった。バランスが取れないから俺を仲間に入れろ!って言ったら断られた!頭に来てビールを一本持ってきた。あっ!そう言えば、女の中にR美が居たぞ!」


「エ~っ?マジ?」


一同、驚く。

理由は、見た目も可愛く、愛嬌も有り、以前先輩と付き合ってたらしくHが物凄く好きらしい。

ついでに口説けば完璧にOKと言う、噂があった。

それに、K美とはそこまで親しい関係でも無い。


「と、言う事は下心ある男子のリクエストにR美を連れて来る様に言ったんだ!」


と解釈する。

仲間のBが落ち込んでる。

実は以前からR美の事が気になって仕方無かったのだ。

慰める言葉も見当たらないまんま、突然Bが怒った!


「一度誘ったが断られた。何故、あんなヘボイ連中の集まりに来るんかな?もうR美は良い!諦めた!お仕置きしてやる!」


と、言って50メートル先のバス停の電話ボックスにスタスタと向かった。

いきなり、受話器を取り、押したボタンは、1,1,0!


「もしもし。あの~、高校生みたいな若い連中が酒盛りをし、騒いでるんで中々寝られません。注意してください!場所は、大口市の○○○の前です!多分10名位の男女が居るんじゃないかな?」


と、通報した!

目つきが変わったBは、


目には目を、歯には歯を・・・


と、訳のわからない事をボソボソ言ってる。

暫く隠れて待った。

そこの前に、一台の白い普通車が止まって男性2名が懐中電灯を持って出てきた。

灯りの方に向かった。

すぐに、パトカーが到着!

さらにもう一台普通車が到着した!

覆面パトだった。

Bはニヤニヤして事の流れを見つめる。


30分後全員到着車両に乗せられ、去って行った。

行き先は、当然警察署!

次の月曜日噂は広まってた。

誰もBが通報したとは分からないが、Hが疑われたが堂々としてる。

未だに忘れない思い出だった。


我々グループは朝方、新聞配達のバイトをしてる者が、出て行く。

帰り際に配達をし、自宅に帰って行く。

特に何も無い者は、昼前まで爆睡し、朝食兼昼食をご馳走になり帰る。


月イチののんびりお泊りだが、時にはスリリングな事もあった25年前のお話でした・・・

大口 ラーメン紀行

県境から国道沿いを栗野方面に通る268号線。

ラーメン屋の看板が意外に多い。

国道沿いに限らず、市内中心部にも存在する。

好みは人それぞれ・・・。


ラーメンだけでは無い。

麺類の店と呼べるところまで入れるとかなり多い事に気付いた。

その中で、昔からの老舗の「福島食堂」には少し変わった人気メニューがある。

テレビでも取り上げられたのを見た事もある。


「とんかつちゃんぽん」


と、言う名物。

想像通り、ちゃんぽんの上にとんかつがのってるのだが、スープがあんかけの様にとろみがあるのが特長。

とろみのおかげで、とんかつの衣がヒタヒタにならず、うまく絡んで食べ応えがある。

一緒に、名物の「いなり」も注文!

甘いお揚げがたまらない。

小学生の頃に、土曜の昼食で出前して貰ってた。

今も味は変わらない。


「寿屋」が国道沿いに移転し、1階の中央部分にあったうどんコーナーの「焼きそば」。

当時定価が250円で、銀の皿にのって出てくる。

普段は、お箸で食べるのだが、フォークが付いてくるのが不思議だった。

太麺で甘辛い味で、あっという間に完食してしまう。

隠し味にケチャップを入れてあると聞いた。

忘れられない味である。



ラーメン屋も複数あるが、鹿児島ラーメンとか九州ラーメンとか唱ってはいるが、それぞれ特長がある。

白いスープ、茶色いスープ等店によって様々・・・。

今は、国道沿いに移った、「さつまラーメン」も最初は、我が朝日町に出来た。

メニューの中に、「こどもラーメン」と、言うものが有り、しかも100円!

ちょくちょく100円玉を握り行ってた。

とんこつラーメンのミニサイズで量を食べきれない小学生には、丁度良かった。



大口から菱刈町へ向かう道沿いにラーメン屋が並ぶ場所があった。

今は数件に減ったが、昼食時には店を選ぶのにも楽しかった。

人口比率に対し、ラーメン屋の数が多い時期に、誰も地域おこしの為に声を上げなかった事が未だに不思議でたまらない・・・汗


以上、大口のプチ紹介でした!