オールウェイズ・朝日町の夕日 -31ページ目

友人Hのほろ苦い恋愛遍歴 ~PART2~

あれから数日後の事、私の彼女に相談した。

Hに女を紹介する目的である。

一応相手の候補はあった。

栗野駅から学校へ向かう途中、毎朝すれ違う娘に目をつけてた。

制服から見て、間違いなく彼女と同じ制服なので相談した。


「毎朝、俺らの学校方面から来る、ショートカットの娘の事知ってる?」


「あ~ぁ!それ、私の親友のS子だよ。昨日は、制服の上にGジャン着てなかった?」


「着てた!ニコニコまじ?その子彼氏居るの?」


「居ないよラブラブ


「Hに紹介出来ない?」


と、やり取りした後の3日後にお見合いが決定した!

聞けば、そのS子もHの事が以前から気に入ってたらしい・・・。


当日、朝からソワソワするH。

別なクラスなのに休み時間のたんびにこちらの教室にやってくるあせる

少々、ウザイショック!

放課後になり懸命に髪をセットするH。気合が入ってる。

待ち合わせ場所に向かう。

到着すると既に2人来てた。

一応、一通り紹介して私と私の彼女は気を使ってその場を離れた。

栗野発の7時4分に間に合うようにと告げて去る。

彼女と、


「あいつら今後どうなるかな~?うまくいくと良いよね~」


「大丈夫でしょ?S子も結構喜んでたし・・・」


と、今後の2人の事を願う我々。

彼女の門限6時までブラブラして駅で別れる。

待合室で待つこと30分、目をギラギラとしながらHが現れた!


「どうやった?うまくいけそう?付き合う事にしたの?」


「良い子やった!多分大丈夫よ思う。」


と、かなりの自信に満ち溢れてるHだった。

告白の返事は、翌日夕方に電話で伝えられるか、私の彼女経由で知るかのどちらかだ。

いずれにしても明日夕方以降となる。

駅に降りて、日課の様に彼女に電話をした。


「何か良い感じみたいだって言ってたよ!うまく行くんじゃない?あいつら」


「え~?そんな風に思ってるのH君は・・・。今さっきS子から電話があって「やっぱ、無理」って言ってたよ~」


「マジ!?ガーン何で・・・」


意外に早い結果を耳にした。

理由は、2人になり近くの公園に移動したらしく、最初は並んでブランコに乗って話をしてたらしい。HがいきなりS子の背後から、腰に手を当てたりとタッチしてきたと言う。

最後、別れ際にキスを迫ってきてS子は笑いながら拒否したらしい。

結果、


「やたらと触りまくってくる、無理やりキスしてくる遊び人」


のイメージが付き、断ったと言う。

確かにHはこの時点ではチェリーボーイあせる

あせる気持ちはわかるが、行き過ぎてしまってこの決幕・・・


次の問題は、S子の気持ちを誰がどうやってHに伝えるかを彼女と悩んだ。

明日、話し合おうと言う事になり、電話を切った瞬間、電話ボックスの外にニヤニヤとしたHが立ってたガーン


「彼女?俺も近々お前の彼女にお礼でも言わなきゃなぁ~。ついでに俺の女の事も仲良くしてくれって頼まなきゃな!そうだ!腹減ったろ?これでも食え!」


と、渡されたのは、駅近くの「メルヘン」のアメリカンドッグとコーラだった。

奇跡に近い瞬間だった。

ケチで有名なHが差し入れ、しかもオゴリ!初めての事。

それはさて置き、既にHは付き合ってる気分で居る。

勘違いにも程がある・・・


「彼女はあれから俺の女と何か話してたとかは言って無かった?」


「特に・・・得意げ


答えようが無い・・・


「お前、遠慮せんで食え!冷えたら硬くなって美味くなくなるぞ~」


と、ハイテンション・・・

時間的に腹は減ってるが、食える心境では無い。

まして、Hの奇跡のオゴリも目の辺りにして・・・。


翌日、彼女と話し合い、直接S子に言わせようとしたが、


「栗工生は何をするかわからないから、自分では言えない」


との事。

結局、私にその役が回ってきた汗


相変わらずギラギラしたHに対し、真っ直ぐ告げた。


「無理やって!付き合えんらしかど。」


「何で?」

と、一気に顔色が変わる・・・


「お前、ブランコのところで腰を触ったり、腕を触ったりとやたら触りまくったらしいじゃん。最後に無理やりチューしようとしたのがまずかったなぁ~」


「確かに触ったかも・・・。あれはどっちの足が長いか比べようとしただけなのになぁ・・・。最後のチューは何か向こうが、別れ際に寂しそうな目をしたから・・・・。」


と、勘違いした言い訳を並べる。


「で、結局俺の事は何だって言うの?」


「気持ち悪いだってェ~」


「はーーーぁ?」


前回の失恋からまだ2週間、ダブルショックで落ち込むのかと思いきや、完全に開き直った!


「この俺様が彼氏になってやろうとしたのが、ガキにはまだわからんみたいやな~」


と、元のドSで毒舌のHに戻ってた。


その後も実らぬ恋は続く・・・・


友人Hのほろ苦い恋愛遍歴 ~PART1~

中学まではそこまで親しいわけではなかったが、高校に入ってから毎日のようにつるんでたM。

一見、色白で地毛の色は赤く、モテそうなルックスだが中々彼女が出来ないあせる

確かに、高校自体も評判が悪いのもあったが、それだけでは無いとわかったエピソードがあった。


高校1年の夏休み、H宅の車庫でバイクの手入れをしてた時の事。

家の前をチャリンコに乗った女が通った。

何気に手入れをしながらも目で追う。

暫くすると、又通った。


「今の子何処の女?見た事無いよな~。多分農林高校じゃない?」


等と、話してた。

すると、又来た!

さっきから通る時に、こちらを見ながら、軽く微笑んで通り過ぎる。


「もし今度来たら声掛けてみる!」


と、私がHに宣言した。

手入れも終わり、地べたに腰掛けてた時その女が来た!


「お~い。彼女はさっきから何度もここを通るけど、何してるの?」


「友達ん家に行っても居ないから・・・。もう諦めて帰るところです」


「大変だね~。ところであなたは何処の高校?何年?」


と、聞いた。


「エ~ッ!?私、まだ中学生ですよ~。先輩の事は知ってますよ?○○さんですよね?」


私は見覚えが無い・・・Hも見覚えが無い・・・

この辺では垢抜けた格好に、目が大きく可愛いドキドキとても中学生には見えなかった。

すかさず横からMが、


「彼氏は?明日とか暇?」


と、言い出す。


「明日何するんですか?」


「一緒に昼ご飯食べようか?」


と、普段とは違ったMを見た。

結局、翌日会ったらしい。

その後順調に進んでた。


ひと月後の朝、通学の駅に向かう途中の事。


「なあ!お前俺の部屋の窓から見える星って何個あると思う?俺は一晩中数えたんだけど・・・」


「さぁ?わからん、星って数えようと思う気にならん。お前、数えたの?」


「うん、寝付けなくて数えてた・・・」


と、言いながら涙目しょぼん

毒舌で知名度の高いMが・・・・


「実は、あの女にふられた・・・。」


「何故?て、言うかお前ら正式に付き合ってたの?」


「うん、実際は1週間前から恋人同士になった。昨日、夕方駅近くで待ち合わせをしてて、中々来ないから電話したら、「前の彼氏と縁りを戻したいから別れて」っていきなり言われた。」


かける言葉が見つからないあせる

慰めるどころか、毒舌のHのこの落胆の姿を笑いたくて仕方がなかったにひひ

我慢しきれず、


「お前!中学生にふられた位で落ち込むな!馬鹿じゃね~?お前は、色んな友人の事を馬鹿にし過ぎた天罰じゃ~にひひ


と、励ます意味での気持ちも込め、伝えた。

Hはその日の午後には立ち直り、早速毒舌に戻ったあせる


2週間後に私の彼女のSちゃんを紹介する事となったが、結果は次回に!


今の故郷と朝日町を訪れて

時間が出来て、大口をゆっくり探索した。


子供の頃良く行ってた「寿屋」は無くなり、県外企業のスーパーに変わり、国道沿いには県内大手スーパーの系列店がひしめく・・・。


大手の薬局やレンタルビデオもある。

昔とは大違いあせる


昔の町並みは、夜は暗かったが、深夜まで明るい。

24時間営業のガソリンスタンドもコンビ二も豊富に建つ。


市の総合グラウンド近くの川内川のほとりから市内の風景を一望出来るが、日没前は見違えて明るい。


一方、市内のメインストリートや我が朝日町商店街はシャッター通りと呼ぶに相応しい。

しかし、最近では朝日町育ち以外の人の起業によって、少しずつ様々な店舗が出来始める。

子供の頃から存在する商店やお店と新規参入の店舗が共存する光景を見た瞬間、複雑な気持ちになったのが正直な意見・・・。

でも、それで生まれ育った「朝日町商店街」が今も存在してくれてる事に喜ばないといけない。


通学途中にいたずらした、駐車場のフェンスのへこみ、ブロックの塀に鉄の棒で付けた傷跡、昔家族で住んでた借家に私の父親が塗ったペンキの跡・・・・

残ってるのが嬉しい反面、そこには家族は既に居ない・・・。

寂しさが覆ってくる。


昔、遊んだヒデ坊や昭二達の家も当時のまんま残ってる。

見つめると、元気良くチャリンコで出てくるんじゃないかと期待してしまう私は、当時にタイムスリップしてる事に気付く。


疲れたりしたらここに来て、眺めるだけで元気が貰えるような気がする。

だから、又ここへ来て少しの時間、現在の風景と記憶に残る昔の風景をリンクさせながら眺める楽しみを見つけた!


誰も通らない明け方近くに紫に染まる空間で、そのひとときを過ごす、私に取って贅沢な時を過ごしに来ようと思う。

当時の、仲間達がそこの居たら尚素晴らしいんだが・・・・。


当分は、私だけの楽しみとしておこう・・・・