オールウェイズ・朝日町の夕日 -25ページ目

幼馴染のS 2章

高校を卒業したSは地元の生産工の会社に就職した。

同棲してる彼女も会社は違うが、生産工場に就職する。

昼勤と夜勤のシフトがある。

Sが昼勤の時は、夜勤から帰って来た彼女は弁当を作り送り出す。

夕方夜勤に向かう前にSの夕食の支度をしてから出かける。

幸せなS・・・。


この時点で同棲生活5年が過ぎ、安泰してる様に周りの友人達は感じてた。


ある日、男女数名で立ち話をしてる時、夜勤に向かうSが寄ってきた!


「あの女、何処の奴ら?うらやましかなぁ~、俺は今から仕事なのにお前らはあの連中と・・・。」


と、こぼすS。

夜勤へと向かって行った。

それから3日後、街を車で走行中前方からSがやってくる。

用も無いので、クラクションを鳴らしたとき突然パッシングとクラクションの連打。

Sから停められた。


「どうした?」


「この前カラオケボックスの駐車場で一緒に居た女達とは今度いつ遊ぶの?」


「まだわからん」


「たまには俺にも誰か紹介してくれよ~。」


「お前にはH美がおらよあせる


「俺らもう6年目だよ。それに最近シフトの関係ですれ違いばかりだから、楽しみたいな~と思って・・」


と、屁理屈を並べるS得意げ

とにかく聞き入れはしないと決めた!


2週間後の週末、同じメンバーで集まりいつもの様に話しに盛り上がってたら、響く車のマフラー音・・・。

ゲっ!!

Sが来た!ガーン


「お疲れ~。何してるの?」


と、白々しい・・・。

それにSは夜勤じゃなかった?かな?


「お前、仕事は?」


「今日、休んだ!」


「で?今から何すんの?」


「特に・・。俺も参加させて~」


と、計画的な事は見え見えである。


「もしH美にバレても責任は取らんし、紹介もせんよ!」


「わかってるよ~」


と、ニヤニヤ顔で調子よく言うS。

その後以前から誘われてた飲み会に行く為、皆とわかれた。

Sには、最後は女連中を自宅に送る様にと頼んだ。


数日後、Sとその時の女連中の中のひとりが頻繁に会ってるとの情報を得た。

お互い知らないところでそんな感じに発展してるので特に気にしなかった。


週末に他の飲み会に参加してるときの事、その店にSが顔色変えて私を探しに来た。


「悪ィあせるちょっと相談があって探しに来た。」


内容は、その女と女の友人を乗せてドライブに行こうと思い走ってたらしい。

ジュースを買いに店に立ち寄った時、同棲中の彼女H美に見つかった。

夜勤と思ってたSは完全に油断してたと言う。

店内で買い物をしてるSの車にH美が近寄り、車内に居る2人の女に

「Sは?あんた達誰?」

と、聞いたらしい。

答えようの無い車内の2人は黙ってるとH美は去って行ったらしい。

そこでSは私に、2人は私が急用で送れないので、代わりに頼んだ事にしてくれ・・・。

と、都合の良いお願い。

更にH美の事が心配なSは、2人を送ってくれと言い出す。

頭にきて送ったプンプン


迫るSの悲惨な扉が開き始めた・・・・   最終章に続く

浜の大魔神と遊び人の兄達

鹿児島の北海道との異名を取る大口市生まれの私は、縁あって南国指宿に数年住んだ。

高校時代、暴走仲間も指宿には随分居た!

この街も面白いと言うか、個性的な面々が揃う地域。

たまに指宿に行けば、偶然会う顔見知りも結構居るが、離れても電話やメール、時には互いに出向き合い親交を続けてる兄貴的存在の良き理解者が居る。

全てに於いてかなり助けて貰ってる。

未だに恩や義理は返せずじまい・・・・汗


「浜の大魔神」と勝手にあだ名を付けたE兄!

身長190センチ強ある。

見た目の通り豪快な人物だが内面は繊細。

最初出会った時は、指宿地方独特のなまりに慣れず、大変だったしょぼん

仕事から帰るなり、ジョッキいっぱいの氷を入れ焼酎を飲むのが日課。

自宅に遊びに行き、急に勢いが付き、


「よし!街に出ろうか!」


と、夜の繁華街行きの号令!

朝も早い仕事にも関わらず、無理してでも私の為に誘ってくれる。

ありがたいが、行く途中から車内でウトウトするE兄・・・ぐぅぐぅ

気の毒であるしょぼん


そこで合流するメンバーがもう一人!

同じく「浜の遊び人」S兄!登場!

巷では「ゴト師」と呼ぶ人が多いニコニコ

大のパチンコ好きで、仕事が終わり次第30分でも時間があれば打ちに行く。

S兄曰く、


「パチンコはダレ止め」


と、言う。

しかしこのS兄、行けば必ず勝つ!

財布もパチンコの勝ち金だけで100万近く入ってる。

負けたのは聞いた事が無いあせる

勝ったお金で飲み屋に繰り出し、女を口説く!

時には、こっそりと鹿児島市内まで出向き、高い銭湯に通う。

パチンコ屋の常連の顔見知りも不思議そうに、派手に光るS兄の台を見つめてる光景を何回も見た。


E兄とS兄の対照的な部分は、シャイなE兄と積極的なS兄。

両者とも成人を迎える子供が居る。

家では子供思いの良い父親である。

しかし、一旦家を出ると不良中年に変身する!

元々の気質だろうから変身では無く、通常のキャラに戻るだけの様な気がする・・・得意げ


時々行きつけの焼き鳥屋に行く。

焼酎のキープは5号瓶が定番だが、一升瓶で出てくる。

店に入るなり、黙って空の中ジョッキみ氷が入って出てくる。

夏場は、3人で2升の焼酎を飲んで、夜の街に繰り出すのが当たり前!!

スナックに入るとE兄がボックス席の広い場所を陣取る。

酔っ払ってくると寝る癖があるのを知ってる。

190センチ強の大男が横になったら、3人掛けのソファーじゃ足りないあせる

だから3人で行っても、10人はゆっくりと座れる席に通して貰う・・・。

寝たら起きないショック!

起こすのに30分は掛かるあせる

だから飲みに行くときの時間配分を考える。

店の閉店時間40分前にお勘定を済ませ、起こす作業に入る。

時には、涼しく寝言を言うE兄・・・。

S兄が、


「こいつ、幸せやね~」


と、苦笑する。

これから死ぬまでの付き合いだと確信してる。

恩返しも早くしたいものだ・・・にひひ

友人の早い結婚から離婚に至るまで・・・1章

県外に居たときのある日、突然の電話!

珍しくHからの電話だった!

普段あまり電話などしない奴・・・。


「どうした?珍しい・・・」


「うん、まぁ・・・。実は俺、中学の時からM美の事が好きだったのは知ってた?」


突然の会話に理解できないあせる

高校時代も毎日の様につるんでたが、一度も聞いた事が無い。


「何でお前とM美がそう言う話になるわけ?初耳だぞ!どこでどうなったのか知りたいんだけど」


と、聞くと、


「まぁ、話せば長くなるから今度ゆっくりと話すよ。とにかく披露宴には来てくれるか?」


「わかった、行くよ!」


と、言って切った。

電話を切ってしばらく考えた。

友人Hは小学校では剣道少年、中学ではサッカー少年で特に目立つ存在では無い。

高校時代は、たまたま同じ高校で家も近い事もあってつるんでたが、自分から悪さをするタイプでは無かった。

世渡り上手な一面はあったと思う。

一方、婚約者のM美は小学の高学年から目立つ存在だった。

中学になると、その存在感は更に増し、田舎の中学生には見えないルックスだった。

先輩達からも可愛がられ、噂では学校一怖い先輩と付き合ってるとも囁かれてた。

昼近くに登校し、昼休みが終わると帰宅してたM美。

読めない存在になった。

そんな2人の接点はどこに?

今回の話がまとまるまでの経緯が全くわからないショック!


とにかく、決まったんなら行くしかない!

式当日2人が並ぶ姿は想像出来ないが、行けば見れる!

早速、航空券の予約をした。


式当日、朝一番の便に乗る為羽田に向かった。

晴天!メデタイ日に相応しい青空!

空港に着き、カウンターのボードを見て慌てたあせる


台風接近の為欠航


の文字!!

季節は台風が幾度と無く来る時期・・・得意げ

これから新幹線で行っても、間に合わないには確実!

携帯電話が普及して無い時代だから、何処に事情説明すれば良いかわからない・・・。

Hの自宅も不在、他の友人も不在。

結局、披露宴会場に直接電話し、伝言してもらった。

式からしばらくし、帰省した時にお祝いを渡し、HとM美の新婚生活を間近で確認し、要約安心した。

イメージと異なるM美がそこには居る。

人は変われるもの・・・と思った。


しかしそれから4年後この家庭に悲劇が現れる事となり、人は中々変われるものじゃないって確信する出来事が起こる・・・・   続く