オールウェイズ・朝日町の夕日 -20ページ目

原チャ爆走族

教育委員会の決まりも有り、高校時代は特別な理由が無い限り原付免許取得がやっとだった。

一学期の終盤に何かと口実を見付け、職員室に許可を貰いに行った。


夏休みに入りると、先に免許の試験を受けに行く者と、先にバイトしてバイクの購入資金を作って試験に挑む者と別れた。


免許を取った者は、最初は親のバイクや兄弟のバイクで実走する。

お祝いに親から新車を買って貰う連中も数人居た!

大概が先輩のバイクを相場より高値で買わされるあせる


取り合えず手に入れたバイクを思い思いに自分なりの好みに手を加えるのも楽しみ!


工具や屋根付きの農機具小屋がある友人宅に集まり、各自改造を始める。


中古で買った「BEET]製のチャンバーの交換したり、予算が無い者は、プラスドライバーとハンマーでマフラーの三箇所に穴を開け、響くようにする。

ハンドルの取っ手もスケルトンに交換し、その中に空き缶を切って入れ込み透けた中からコーラやジョージアの柄が見えるように工夫する。


シートも皮製のカバーを取り、中のスポンジを少しずつ剥いで、形を作ったら又カバーをする。

通称「アンコ抜き」と呼ばれた。


次に、タイヤを交換する。

スク-ターだから範囲は決まってたが、適用最大限の大きさのタイヤを付ける。


他にも、カッティングで思い思いの文字や絵を作り、貼り付けたりする者も多かった。

尾崎豊とか、矢沢永吉、BOOWYが定番だった。


これくらいで取りあえずのチューンは落ち着く。


ヘルメットのデザインにもこだわる。

半キャップのカバーを取り、耳当てを外し、ツバも外す。

好きな色のスプレー缶で塗装する。

中には付き合ってる女とおそろいでまとめる者も居たむっ

ビニールテープで太目の線と細めの線を張るのがお決まり!

これを名付けて「暴走ライン」と呼んでいた!

最後に他の帽子から外した長めのツバを加工し、ボンドで固定し完了!

一晩乾燥させ、翌日街を走る。


すると、他のグループも改造した原チャのお披露目の様に集団で走り回ってる。

そいつらのチューンを遠めで見ながら、自分のバイクと比較し、遅れてようものなら急いで作業を始めるえっ


エアータンクを搭載し独特のホーンを鳴らす奴。

全塗装してる奴。

パーソナル無線を搭載してる奴。

色んな連中が居た!


みんなが競い合ってた時代が懐かしい!


原付はヘルメット着用の義務は無い時代の田舎の若者の・・・・

金持ちの友人

故郷を離れ、数十年・・。


色んな人との出会いがあった。


色んな性格の人が居る。


最近廃業した医者が居る。

その彼とは最初、患者と先生の仲だった。

ある集まりで偶然出会い公私の中になった。


お互い、住んでる地域外の出身と言う事もあって友人と呼べる存在は近くに居なかった。

初めて自宅招かれた。

病院の2階が自宅になっている。

分厚く、重いドアが2ヶ所設置されてる。

警備用の赤外線カメラも設置してある。

そこまでするのは仕方ない。


彼は、納税額のトップに名を連ねた人間。

数年連続も・・・

九州でもベスト5に入ったらしい。

更にまだ小さな子供も居るから仕方ない。


玄関に入り、リビングに通された。

広いリビングにテーブルが有り、そのまま床にベタ座りでパソコンを見てる。

画面には訳がわからないページが開かれる。


「何これ?」


「世界の経済の様子をリアルに監視して無いと・・・」


と、いきなりの無縁の内容。

早く帰るきっかけを考え始める私・・・。


「せっかく頑張って仕事したお金を損させちゃ馬鹿らしいから」


と、言う。

医者で儲けて更に投資で儲けようとする彼。


税金対策で建てたホテルもこの不景気で赤字見込みで経営を始めたが、他のホテルが経営難で閉館する中、独占する。

平日も、結構な利用者が居る。

医者で儲かって、税金対策のつもりが黒字を出し、更なる税金対策を考えなければならないと言う。


金持ちにはそれなりの悩みがあるらしい。

それ以上に欲が深いのも事実!


コンビニの買い物にしても子供がねだるお菓子にも、経費の名目を付ける。

診察以外にそんな事ばかり考えてる様にしか見えなかった。


海外旅行が好きらしく、交通手段も飛行機に最低ビジネスクラスかな?と、思いや激安航空チケットのエコノミーを利用する。

旅先の宿泊も、コンドミニアムを短期で借り、自炊すると言う・・・。

財布には5万程度のお金しか入れてないが、ゴールドカードが10枚くらい光ってた!


「プラチナとかブラックカードなんて作らないの?」


と、聞くと


「なんか、そんなののお誘いの郵便は着てたけど、今持ってるのでもマンションくらい買える限度額だから必要ないよ!年間会費だって馬鹿にならないし・・・」


と、返ってくる。

彼は廃業して海外での生活を夢見てる。

まだ40代全般なのに・・・。


その1年後本当に廃業した!

間も無く海外に移住していった。


たまに滞在先から国際電話が入る。

内容は、投資の話、領収書の話、新規事業の話のみ・・・。


先日も一時帰国した。

1週間自宅で過ごした後、今度はアジア方面に行くと言う。

大阪からフェリーで向うそうだ!

理由は、安いかららしい・・・。

大阪までは新幹線の自由席を乗り継ぐらしく、時期的に座席の確保は困難な為、100円ショップで折りたたみ式の椅子を買ったらしい。


恐るべきケチケチ精神!

ケチじゃないと貯まらないのか考えた。

死んだらあの世に持っていけない。

ほどほど使ってナンボなんじゃないかな?

とも考える。


金持ちにはなりたいが、彼のようにはなりたくないのが本音かな?

不良への進化

小学校高学年の頃、テレビでは学園物が盛んに放送されてた。


生徒と先生全員が主人公だった。

必ずそのクラスには不良役が何人か登場する。

当然我々もそのどれかの出演者に影響を受ける。

しかし、まだ半ズボンで通う小学生・・・ショック!


数ヶ月後の中学校入学までの夢が膨らむ。

制服のボタンは第二ボタンまでは開けようとか、腕まくりしようとか・・・。

残念ながら髪型は、地域の決まりで坊主・・・汗


いよいよ入学し、憧れの腕まくりに第二ボタンを開け、ワイシャツなど着ないで色物のTシャツを着て登校した!

教室に着くなり、上級生からの呼び出しあせる


「1年の分際で生意気!」


と、注意を受けるしょぼん

結局、夢は当分お預けとなった。


2年生になれば、緩和され上級生はうるさく言わなくなるが、生活指導の先生が強敵となるむかっ

徐々に色気付いて来る年代。

坊主のオシャレ法を研究する。

しかし限界がある・・・あせる


床屋に行って、トップを2センチ程残し、サイドをかなり刈り込み、前髪を若干残す。

それ位しか出来ない・・・・


制服のズボンも少しダボついた物に変え、中には色物のシャツを着れる様になった。

ほとんどの連中が、通称「スポーツマン」と呼ばれて売ってるズボンを履く。

ベルトは細いものを付け、香水をつけ始める。


一方、女子は、制服の裾が長くなり始める。

スカーフのしめ方がルーズになり始める。


そんな中、真面目な生徒とヤンチャな生徒に別れてくる。

同時に友人関係も変わってくる。


私服はデニム生地を好む。

当時、チェッカーズのブームもあって、チェックのシャツを着てる連中が多かった。

チャリンコを改造して乗り回る連中は、完全に不良化に向かってた。


高校に進学すると、先ず髪型から入った。

とにかく、前髪から伸ばさなくては始まらない。

坊主からそのまま伸ばし始める者、角刈りやスポーツ刈りから伸ばし始める者とに分かれる。

既にその時点で学園ドラマは過去のバイブルとなり、不良マンガのブームだった。

偏差値の高い学校に進学した者は、ジャニーズっぽく、我々低レベルの学校は不良っぽさを好んだ。


伸ばし始めて数ヶ月しても中々伸びない・・・ガーン

満足する髪型になるまではとにかく我慢した。

育毛剤を使ったり、色んな噂話の事を試した。

髪の毛の脱色も「オキシドール」が早くて安いと聞いて、早速実行に移す。

鼻を突く臭いがキツイが、簡単に抜けた!


理想の髪型になったのは2学期の半ばだった。

それまでは、当時学生の整髪料の定番、チックやジェル、ポマードを使ってオールバックを続けた。

実に長い道のりだったあせる


初めて床屋に行き、雑誌を見せて


「こんな感じにお願いします!」


と、言えた。

大きめのロットで内巻きにし、耳元は刈上げ、2時間後に完成!

翌朝、セットの為に早起きし、朝から頭を洗って、セットを始める。

なんと!思うように上手く出来ない得意げ


そんな苦労をしながらやっと慣れてきたにひひ


と、思った数日後、ケンカで謹慎処分!

決まりで、丸刈り決定!!えっ


しばらく、床屋とも整髪料とも朝のシャンプーともお別れ・・・・。

中学生時代のオシャレに戻る事となる・・・