オールウェイズ・朝日町の夕日 -17ページ目

25年前のバイク小僧

バイク小僧とは言っても決して中型バイクとかでは無い・・・しょぼん


ほとんどが原チャ!


思い思いに改造に夢中になる時期がある。


年末になると「正月仕様」と題し塗装から何からバイクいじりに余念がない。

鉄の棒を加工し、マフラーに溶接し、通称「竹やりマフラー」に改造する。

本体には、日章旗模様や「謹賀新年」と書かれたシールを製作し貼る。

数人で固まり走行すると、やはり目立ってパトカーに追跡される。

しかし、「竹やりマフラー」ではどんだけアクセルを回しても、時速30キロ位しか出ないあせる

したがって、検挙され「整備不良」で切符を切られる・・・ガーン

そんな経験者は意外に多かった。


一方、正統派ライダーを自負してた者は、チャンバーと呼ばれるマフラーに交換し、ステップを少し後ろに取り付け、ハンドルを「セパハン」と呼ばれる、下がり気味の物に交換する。


更に凝ってる連中は、皮のつなぎに手袋、数万円する本格的なヘルメットにブーツまで購入し県境の山道に通ってた。

毎週日曜の早朝から、大口~出水間の447号線に県内各地から「走り屋」と呼ばれるライダーが集まり、コーナー攻めを楽しむ。

楽しむと言うより本格的に競い合ってる状態。

そこに高校生のバイク小僧が図々しく参加する。

しかし、参加する連中に聞けば、山道のコーナーを競い合うのに、原付も大型バイクも大差は無いと力説する。

装いは、一流ライダーではあるが、肝心なバイクが50cc・・・得意げ

実にアンバランスである。


プロの耐久レースなどのビデオに影響された友人は、マフラー付近から出る火花に魅了される。

自分のバイクでも火花を出したい一心から長い時間悩んだらしい・・・。

その結果、ひとつのヒントを思いついた。


その彼は、同じ高校。

実習室から溶接棒を数本持ってきて。バイクのステップの下の部分に取り付けた。

彼は満足げに数名の友人を招き、お披露目をしたいとの事で誘いを受けた。


場所は、市街地外れの緑豊かに広がる田んぼ道。

農繁期では無いので車の往来も無い。


遠くからその友人が颯爽と向かってきた。

我々の位置から見えるカーブで車体を倒す。その瞬間左の足元付近から火花が出た。

しかしその火花の規模は、「手花火」に足りないくらいの火花・・・・ショック!


やがてその友人が颯爽と我々の元に来る。


「どうやった?、見えたやろ?」


と、万遍の笑みを覗かせながらヘルメットを脱いだ。

一同、作り笑顔で、


「うん・・・。出たね・・・。」


と、想像よりもはるかにショボイ火花に言葉が見つからない・・・しょぼん


その溶接棒は、ほとんどが摩擦で針金部分だけが残ってた。

取り付けに30分・・・。火花を出すのに3秒・・・・。らしい・・・。


パソコンも無い時代、情報網の限界を見た。



試行錯誤で楽しむ田舎のライダー小僧の話・・・。

田舎の飲み屋

近年の市長村合併によって、大口市と伊佐郡が合併した。

それでも人口3万人・・・。

土地だけは豊富に広いアップ


そんな町にもパチンコ屋と飲み屋だけは、人口の割合からすれば多い方だと思う。


様々なタイプの店がある。

とは、言ってもホステスの平均年齢が高い低いと、小学生の頃から知ってる面子がいるくらいだけど・・・。


若い子が多い店には、やはり週末ともなると満席になり、入れない。

週末はお目当てのホステスを口説けないので、裏をかいて平日に突撃する者もいるが、考える事は同じ連中・・・

従って、平日も意外に多い。


どこの店にも必ず顔見知りに会う。

自然に我々の席にグラス片手に訪れ、長居する。

正直、迷惑・・・得意げ


昔は先輩と会えば、


「お前ら、何飲んでるの?」


と、聞かれボトルの差し入れも多かったが、最近は全く無い・・・汗

不景気のせいなのか、差し入れする年代になったのか・・・


ほとんどの店が午前1時半には閉店する。

朝方まで開いてる居酒屋に行けば、先ほどの店の客とホステスと再び会う。


町外れの「ジョイフル」に行っても、会う・・・。

深夜営業の飲食店は少ないのでそこに集中してしまうのも仕方ない。


本気で羽目を外し、飲みまわる事は出来ない。

夜の遊びを最近知った若者は楽しそうに伺える。

彼らも後に怖さや厳しさを知るだろうと、そっと見守る。


自分らがそうあったように・・・。

田舎町エレジー

「良しッ!今日は静かに過ごそう!のんびりと・・・」


と、人がわずらわしく1日ニートになろうと決める時がある。


こんな日に限って来客やしばらく会ってない友人から電話がかかってくるあせる


家では落ち着かなくなり、何かやる事は無いかと考える。


以前、市役所に行った。

何かの納税をしに・・・。


さすが地方の過疎の町!

職員の中に顔見知りを発見。


待合の椅子に腰掛け順番を待ってると、カウンター越に、


「久しぶり!こっちに居たの?今日は何の用事で来た?」


と、先ずは聞かれる。


「納税」


「あ~ぁ、今日は早いかもよ!そう言えば最近同級生の誰かとあった?」


「会って無い」


「たまには飲まんといかんね~」


と、会話はあるが、1回も無い・・・。

いわゆる、社交辞令ガーン


間も無く役所の他の課の顔見知りから声を掛けられるあせる

会話はほとんどが同じ。

予測出来るだけに面倒くさい・・・得意げ


本来なら正味10分弱で終わる事が、30分滞在する事となる。


銀行でも順番待ちの間、顔見知りと遭遇すると、そこが社交の場に変わる。


「今日は何千万おろしに来たの?」


と、どうしようもないオヤジギャグから聞かされるむっ


聞いても居ないのに、同級生や先輩、後輩の安否や近況を細かく教えてくれる。

お互い銀行での目的はとっくに終わってるのだが、話し相手に付き合う時間の方が明らかに長い・・・得意げ


良く聞かれる事は、


①子供の人数と年齢

②妻の出身地

③仕事

④父や母の安否

⑤子供のクラブ活動


が、良く話の話題・・・。

別に聞いてもどうしようも無いと思うが・・・。


と、いつも考える。


別に、銀行から出ようとするとたまたま通りかかった顔見知りに、


「お前金持ちやね!」


と、耳にタコが出来るくらい聞いてきた・・・。

何かの祝いの席で、


「こいつ、金持ってるよ!この前昼間銀行に居たぞ!」


と、そこから会話が始まる。

他に提供出来る話ネタは無いらしい・・・。



特に情報量に乏しい町の普段の出来事・・・・・・・